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批判することの難しさ
罵詈雑言を言うのはものすごく簡単である。
脊髄反射のごとく、思いついた言葉を言えばいいだけだからだ。
批判、とはなんだろうか。
(1)物事の可否に検討を加え、評価・判定すること。
「学説―」「―を仰ぐ」
(2)誤っている点やよくない点を指摘し、あげつらうこと。
「政府の外交方針を―する」
(3)〔哲〕〔(ドイツ) Kritik〕人間の知識や思想・行為などについて、その意味内容の成立する基礎を把握することにより、その起源・妥当性・限界などを明らかにすること。
一般的には(1)の意味だったり、(2)の意味だったり。
ただし、どちらにしても物事に対して検討を加えた上で、ということに変わりはない。
ここで今更言うのもなんだが、
最近のSNSに書き込まれている内容に『検討』を加えた形跡があるだろうか。
感情のままに書き込まれた一言が他人を傷つけるなんて考えもしていないのだろう。
だからといって練りに練って推敲した結果が汚い言葉となるなら、
一回黙って落ち着け、と言いたくなる。
今言う必要のないことは言わなくていいんだよ。
本気で”批判”をしたいなら、気軽に突っかかるのではなく、
しっかりした自分の意見を持ったうえで話してみるといい。
できないから。
批判するには何が必要か。
・相手側のスタンスはどうなのか(暗黙のルール、は大体ある)
・一般常識(コレが個人差が大きいのだが・・・)に対してどうなのか
この2点に十分注意した上で思うところがあれば
評価・判定をすればいい。
ただし、それが苦情にあたるものならば、本人に会ってに直接言った方が
よほど為になる。
本人に対して会って直接言えないようなことは、もはや罵詈雑言でしかない。
SNS時代になってだれでも気軽に発信できるようになった結果、
事情を知らない・知ろうともしない他人に、根拠のない批判をするという場面が増えているような。
本当に自分が知っている分野以外、検討して推敲して、
出来上がる意見は気軽な汚い言葉にはなりえない。
そういうキャラを売りにしている人でも、よく見れば
遂行の痕跡がある。
そうする前にまず客観的に自分を見ることが、SNSを楽しむには一番必要である、と思うよ。