21世紀の働き方を考える
とてもたいそうなタイトルですが先週の木曜にこのテーマでトークセッションを金沢市で開催しました。
10人くらいの人事担当者、経営者、フリーランスの方が集まってディスカッションしたのですが。めちゃくちゃ面白かったです。
私と一緒にゲストスピーカーとして登壇いただいた吉岡様は金沢駅周辺でゲストハウスやすし店を運営されているグッドネイバーズのCEOです。
この会社はぶっ飛んでいて、会社の数字はすべて公開しているだけでなく、社員が自己申告で給与を決めるというルールで会社を経営しているのです。
北陸人材ネットはそこまでのことはやっていないのですが現在フリーフレックス、フルリモートOKということで8月中旬から9月上旬まで1名の社員がマレーシアからリモートワークを行っていまして、昨日お土産獲得じゃんけん大会が開催されていました。(笑)
今回のイベントではこうした変わった会社をネタにしてあることないこと何でも話してしまおうということで私もずうずうしく吉岡様に聞きにくそうなことを山ほどお伺いしてしまいました(失礼を顧みず本当すいません!!(汗))。
働き方から組織論、価値観、経営理念まで様々な話題について様々な視点から議論されたのですが一つはっきりしたことは、「どうすべきか、どうあるべきか?」でなく「どうしたいか?」が重要でありそれが行動の軸になるということ。
そして正解を探し求めることではなく、確証が持てなくても仮設設定をして前に進めること、もうちょっと堀り下げると自分の「どうしたいか」の根底にある「自分の中の当たり前」を素直に受け止めて組織作りを行うことといえるでしょうか?
吉岡様に「なんでそんな仕組み(会社の経営数字を公開し、給与は社員が決める仕組み)をやろうと思ったんでしょうか?」と質問させていただいたのですが、
「それが自分の中ではすごく自然で当たり前なことなんじゃないか??」とお答えになっていたことがすごく印象的でした。
しかしまあ、僭越ながら自分の会社に置き換えてみると実は同じような考えがあるように思いました。
自分の場合は「NO SKI NO LIFE」ですので冬場はもしかしたらWORKよりSKIのほうが大事だったりするかもしれず(笑)、自分がそうしたライフワークを志向する以上は同じような環境を社員にも提供するのは当たり前なんじゃないかなあという思い。さらに、別にどこでだって仕事はできるのでは??という思いがあったのでそういう仕組みを作ったかなあと思っています(これで大手をふって冬はスキーに行けるぜ!!)。
あと、会社を辞めることはネガティブなことでなくその会社の理念や思いに共感している感は一緒に働くつつ、その過程で他にもっとやりたいことが出てきたり、大事にしたいこだわりの比重が変わってきたりした場合には自由に会社から離れることがむしろ自然なことで、場合によっては出戻ったり、プロジェクト単位で働くことがもっと自然に行われるべきじゃないかという意見がありました。これはまったくその通りなのですが、地方、あるいは製造業のものづくりの現場の場合は、そこで長年地道に取り組むことで築き上げた強みがありそれはそこでコツコツ取り組むことによって得られる価値なのでちょっと相いれない文化かもしれないなあという話もありそれもまったくその通りですよね。
プロジェクト単位で自由に環境と働き方を変える「風の人」、その地域に根差してそこにある価値を築き上げて次代に継承する「土の人」この二つの一見相いれない価値観を持った人たちがうまく融合できると面白い地方が生まれるんじゃないかなあと思いました。
てなことを考えていたらおなじょうなことを書いてある記事が・・
北陸はニッチトップ(特定に分野でNO1)のものづくり企業が多いのですがこうした会社に共通しているのはモノづくりの現場では「土の人」がそのモノづくりのコアコンピタンスを有し、開発やマーケティングの人がどちらかというと「風の人」の集まりでその強みを評価される市場をうまく開拓しているように感じます。でも一方でこうした二つの文化に融合に苦労している話も聞いていたりします。どちらかを立てるとどちらかが立たないみたいな葛藤があって一つの人事制度ではうまく機能しないみたいな話になりがちなのですがいっそのこと全く別にしてしまったほうが自然なのかなあと思いました。
また何かやってみたいですね~