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沖縄の風に吹かれて 第7話

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「島唄」と「ダイナミック琉球」のTeam Up

くるちの杜で雑草を抜き、多数の蚊に献血した。沖縄にはもう三線の棹になるくるちが無いんですよと仰ったのは宮沢和史さん。このままではいけないと「島唄」の宮沢さんと「ダイナミック琉球」の平田大一さんが手を組んだ。

キムタツ✕ひーぷーのオキナワ・ジモトークにて

いま植樹したところで、そのくるちが三線になる太さに育つのに100年はかかる。しかし、だからといって誰もやらなければ三線が沖縄から姿を消す。沖縄県読谷村にあるくるちの杜に1本、また1本とくるちを植える「くるちの杜100年プロジェクト」を継続されているのである。

月に一回、お二人とボランティアスタッフがくるちの杜に集まり、木の周囲に肥料を埋めたり悪魔の手のようにも見える雑草を抜く。雑草といっても都会で見るようなものとは違い、私を見下ろしているものもある。大変な作業である。

宮沢さんが私のラジオ番組にいらっしゃったのときに知ったそのボランティア活動に参加してみたいと思い、場所と時間をスタッフのひとりである興南高校の泉さんに聞いて足を運んだ。何が要るの?と聞くと、軍手と鎌があればとのことだったのでメイクマンで購入した。

和歌山県からわざわざこのために沖縄に来ましたという方々もいらっしゃった。毎回のように参加していますという地元の方々も。平田さんに紹介していただき、皆さんの前で挨拶をさせていただいた。拍手が温かかった。

平田大一さんと

蚊って服の上からも刺すよね、こいつらの生命力を見習いたいわなどと喋りながら雑草を抜いたり刈ったりしていると、平田さんが「キムタツさん、1本植えれば」と声をかけてくださった。他の参加者の方々にも背中を押されながら、したらばと1本立派なのを平田さんがおっしゃるAゾーンに植えさせてもらった。

大きくなれよ!大きくなれ!と声をかけながら植え終わると大きな拍手。この木が100年後に誰かが弾く三線になるのかと思うと、それだけでもなんだか心がほっこりする。2時間ほどの作業が終了し、平田さんや他のボランティアの方々に挨拶しておいとました。

この木が100年後に誰かの三線になる

誰かがやらねばならないのに誰もやろうとしない活動はきっと他にもあるのだろう。カネがかかるとか、なにかと面倒だとか、いろんな理由があるのだろう。けれどもその活動をそのまま誰も行わないままでいると、きっと未来の人たちが過去の我々を恨むことになるのだろう。

では私には何ができるのだろう。きっと大して大きいことはできないだろうけれど、できることはあるのだろうと思う。無力なひとりにはできなくても、力を合わせれば文殊の知恵以上のものが出せるんじゃないか。私には英語という武器しかないが、他の武器を持った人と一緒に何かできないか。

で、いい考えを思いついたのである人に連絡をした。詳細は後日書く。きっと未来の人たちに喜んでもらえるはずだ。沖縄だけでなく、日本中には世界に大きな翼を広げて羽ばたくことのできる若い人材がたくさんいる。まだ眠っている優秀な人たちに目覚めていただく活動をしてみようと思う。

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