温活で5枚以上の重ね着は、体を悪くする理由
「温活で、5枚以上の重ね着を勧めている人がいますが、体の締め付けが強く、血行が悪くなります。
また、体を動かしにくくなるので、筋肉は硬くなり衰えますのでやめてください。」
温活とは、体を温め基礎体温を上げる活動のことです。
人間の体温は、36℃後半になると、自然治癒力が高まり、免疫力のバランスが整うと言われています。
そのため、冷え性で悩む方がさまざまな温活に取り組んでいます。
ところが、良かれと思って行っている温活が、体を悪くしている場合があります。
体を悪くする温活として、
・ズボンの5枚以上の重ね着
・靴下の5枚以上の重ね着
があります。
下手をすると、10枚の重ね着を勧めている人もいます。
これは、下半身の冷え性を、重ね着することで改善しようという方法です。
これは、完全に間違った方法と言わざるを得ません。
なぜなら、重ね着をすることで、その部分は締め付けられて、血行が悪くなるからです。
私たちの体温は、主に二つの要素によって温かさが維持されています。
それは、
・細胞が酸素を燃やして行うエネルギー(ATP)生産
・血液の温度
です。
細胞内では、酸素を燃焼させて栄養から体のエネルギー(ATP)を生産します。
この時に熱が発生します。
これは、車が酸素を使ってガソリンを燃やす反応と似ています。エンジンが動き出すと、エンジンも熱くなります。
また、酸素と栄養を運んでくる血液も熱を持っています。
これらが人間の体温の元になります。
ところが、血行が悪くなると、血液はうまく流れず停滞します。
すると、細胞に酸素と栄養が届かなくなり、酸素を燃やして行うエネルギー生産が低下します。
また、血液が心臓に戻るまでの時間がかかるほど、血液は冷えていきます。
結果として、体温は下がってしまいます。
また、エネルギー生産が低下すると、自然治癒力が低下して、免疫力のバランスも崩れます。
エネルギー生産が低下し過ぎた細胞は、がん細胞になってしまいます。
このように、重ね着をし過ぎることで、血行が悪くなり、かえって体を悪くしてしまいます。
今は、メリノウールやヤクのウールなど、薄めでも温かい製品が売られていますので、それらを活用することをお勧めします。
また、5枚以上の重ね着をしないと温かく感じられない人は、特別な問題を抱えています。
気功で、体の特別な問題を改善するのも一つの方法です。
写真は、鳥羽水族館のキラちゃん。
色々な芸を、みせてもらいました。すごく頭がいいのがわかります。