矢羽根
パワポで矢羽根を書いていたら、日本の伝統色で塗りたくなってきた。
幾何学模様を繰り返していく日本の文様は、作っていると気分転換になるしイラレのいい練習にもなるので、これからもたまに描いていきます。
文様:矢羽根(矢がすり)
名前の通り矢につける羽を意匠化したもの。
・「的を射る」
・「矢はまっすぐ進む」
・「射たら戻らないので、嫁入りにもたせると良い」
などなどから、縁起を担ぐときに使われてきた。
大学の卒業式で矢羽根柄の袴が良く着られるのは「はいからさんが通る」の影響らしい。
色①:浅葱色(#00A5BF)
浅い葱の葉の色。平安時代から親しまれてきた色。
矢羽根の、緑色っぽい色の方。
武士が切腹の時に着る裃(かみしも)の色で、それは中国の「碧血」という故事が由来。
周の家臣が主君を諫めようとして自決したときの血が、碧玉(浅葱色っぽい玉)に変わったというエピソードから、「この上ない忠誠心」を表す色になったそう。
新撰組は「決死の覚悟」の象徴として、あえて浅葱色の袴を着ていたらしい。
色②:紺青色(#005499)
世界史と化学で出てきた「プルシアンブルー」の色。
矢羽根の紺色っぽい色の方。
フェルメールも使ったこの「プルシアンブルー」は人工顔料で、300年くらい前に発見されたもの。
日本では天然顔料として平安時代から使われていたそう。