木村淳司

青森市議会議員 議会での質問や、政治活動全般についてまとめています。

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マガジン

  • 視察レポート

    視察に行った際のレポートです。

  • コロナ関係

    コロナ対策の是非や、ワクチン接種健康被害救済制度に関する議会活動などをまとめました。

  • 県病と青森市民病院の経営統合・統合新病院

    県病と青森市民病院の経営統合・統合新病院整備に関する議会活動や情報発信です

  • 再エネ

    再エネに関する議会活動や政策をまとめました

  • 学校現場の多忙化解消

    学校現場の多忙化解消を、具体的に進めていくための提言や議会活動を紹介しています。

最近の記事

住民の健康を守る取組のレベルに、自治体の意識の差があらわれている(視察レポ・全国都市問題会議)

全国都市問題会議の2日目はパネルディスカッションでした。 ワクチン後遺症の問題に取組む泉大津市の南出市長も登壇されていました。 後遺症の実態や「泣き寝入りをつくらない」ための取組について紹介がありました。 私も議会でたびたび後遺症の問題を訴え、他の議員の方や市にも理解が広まってきました。 とはいえ、青森市では保険診療以外の選択肢づくりや被害救済制度利用に関する補助創設といった施策には至っていません。 今回の会議には青森市はじめ県内のたくさんの市長さんや議員の方が参加して

    • 生き物から学ぶ都市問題の解決策(視察レポ・全国都市問題会議)

      ・都市を生物にたとえると、道路は血管。建物は細胞。細胞は死ぬ(壊す)ことを前提に作られている。新陳代謝が大事。変わり続けることで都市のダイナミズムが維持される。 ・生物の生態に例えることで都市の実態を捉えやすくなる。「擬態」という生物の行動があるが、都市も同様に擬態する。北欧の住宅の内装が南欧風になっていたり、土地が有り余る広いアメリカの街にに住宅密集地であるイギリスのロンドンのアパートを模した住宅を建てるなどの例がある。 ・都市の問題を人間の病気にたとえると、空き家は都

      • 市民への医療サービスを途絶えさせないために。市民病院の経営改善の方向性は?【R6.9.13青森市議会決算委員会質疑まとめ】

         市民への医療サービスを途絶えさせないために、経営改善待ったなしの青森市民病院。決算委員会では、市民病院の経営改善の方向性を具体的に議論しました。 1.市民病院の経営は自転車操業状態?一時借入金の動き  令和5年度の決算書には、13億円の一時借入金が記載されています。 一時借入金とはその名の通り、年度内に資金需要が発生したときに、借りては返すを繰り返すものです。  令和5年度末時点での一時借入金について、市は と答弁しました。 一方、令和6年8月末時点での一時借入金につ

        • 惣辺奥瀬風力発電事業、十和田市や青森県が「難しい」との見方示す(八甲田・十和田の風力発電計画)

          1.惣辺奥瀬風力発電事業について、ついに十和田市が見解を示す 9月10日の十和田市議会で、竹島直樹議員の質問に対し小山田市長は と答弁し、十和田市は「事業は困難」との立場を表明しました。 続けて、9月30日の青森県議会一般質問でも 宮下知事は惣辺奥瀬風力発電事業について「再生可能エネルギーとの共生条例=青森県による再エネゾーニング」がが制定されれば「事業は困難」と、市の立場に同調しました。 ※惣辺奥瀬風力発電事業の問題点は以下をご参照ください。 2.青森県による再エ

        住民の健康を守る取組のレベルに、自治体の意識の差があらわれている(視察レポ・全国都市問題会議)

        • 生き物から学ぶ都市問題の解決策(視察レポ・全国都市問題会議)

        • 市民への医療サービスを途絶えさせないために。市民病院の経営改善の方向性は?【R6.9.13青森市議会決算委員会質疑まとめ】

        • 惣辺奥瀬風力発電事業、十和田市や青森県が「難しい」との見方示す(八甲田・十和田の風力発電計画)

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          3本
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        記事

          9/16【県病と市民病院の統合新病院の整備候補地を県営スケート場一帯に決定】宮下知事・西市長会見要旨

          県病と市民病院の統合新病院の整備候補地を県営スケート場一帯に決定することが、宮下知事と西市長が共同記者会見で発表されました。 以下、会見全体の要旨です。 <記者会見要旨> (1)県営スケート場一帯に決定するにあたっての、県と市の合意事項 ①サンドーム →青い森セントラルパークに移転することを基本とする。新しいサンドームが完成したのちに現在のサンドームを取り壊し、施設が使えない期間がないようにする。 ②浜田中央公園 →公園機能と貯水池機能を維持し、地域住民の要望に基づ

          9/16【県病と市民病院の統合新病院の整備候補地を県営スケート場一帯に決定】宮下知事・西市長会見要旨

          青森市民病院の経営改善が急務。市民が安心できる医療を提供しつづけるために【R6.9.4青森市議会一般質問まとめ】

           現在議論されている青森市民病院と青森県立中央病院の新統合病院の開院は、今から8年後の2032年10月と予定されています。  新しい病院をどこに建てるかについての議論が市議会でもなされています。 しかし、重要なのは市民に満足していただける医療を提供しつづけることだと考えます。    そのためには、市民病院の経営を健全に保つことが必要と考えます。  そこで、青森市民病院の経営状況について、令和6年9月4日の青森市議会一般質問で取り上げました。 1.厳しい経営状況にある青森市民

          青森市民病院の経営改善が急務。市民が安心できる医療を提供しつづけるために【R6.9.4青森市議会一般質問まとめ】

          八甲田山中でのクマ被害の対応検証

          1.登山道の入山規制を9/14・9/21に解除へ 9/4の一般質問でも取り上げた八甲田山中でのクマ被害と登山道の入山規制について 9/14(土)に ①八甲田ゴードライン−赤倉岳-井戸岳-大岳 ②八甲田ゴードライン-毛無岱(宮様コース) ③大岳−毛無岱−酸ヶ湯 ④八甲田温泉−赤倉岳 を解除 9/21(土)に ①酸ヶ湯−仙人岱−小岳-高田大岳-谷地温泉 ②仙人岱−大岳 ③箒場-雛岳-小岳鞍部 を規制解除と県が発表しました。  6/25のクマによる死亡事故以降、

          八甲田山中でのクマ被害の対応検証

          教育の質の向上にはまずは教職員の確保を 深掘り学校教育(第5回)

           「仕事を減らす」ことは、人材確保と並んで学校の働き方改革の重要な手段です。  一方で、今までやってきたことを止めることには、学校の先生と先生の間での合意形成、学校と保護者や地域との合意形成に非常に時間がかかるのではないでしょうか。 ・「すべては子供たちのためにやっていることだから、無駄な業務などない」という先生の思い  まず、学校の先生は、「今やっていることは子どもたちのために必要なことだ」という思いが強くあると感じます。行事にしても、部活動にしても「先日の運動会では子

          教育の質の向上にはまずは教職員の確保を 深掘り学校教育(第5回)

          なぜ少子化なのに教育現場は人手不足なのか 深掘り学校教育(第4回)

           これからの社会を担っていく子どもたちを育てる教育としては、一人一人が人格を尊重され、それぞれの個性を伸ばすということが必要とされているのは間違いありません。  現在学校で行われている様々の業務をそのまま維持して、さらにこうした目指すべき教育をプラスαで実現することは、現在の学校に配置されている教職員の数では困難と私は考えます。  まず、この点を認めることが、今後の教育改革の議論の出発点ではないでしょうか。  しかし、今の学校現場がなぜこんなに忙しくなったのでしょうか。

          なぜ少子化なのに教育現場は人手不足なのか 深掘り学校教育(第4回)

          人材確保のため、任用制度のより柔軟な運用が必要 深掘り学校教育(第3回)

           6月議会の一般質問では、学校現場に対して少しでも人材を確保するために、県や市でできることはなにか、を焦点に質問しました。  質問の中で明らかになったのは、教職員の人事を司る、県の人事制度をより柔軟に運用することで、学校現場の人手不足が少しでも解消するのではないかと言うことです  青森県の教員採用試験の倍率は、特に小学校において非常に低倍率になっています。よって、正規の先生の採用を増やす事は非常に難しい状況です。  また、市町村立小中学校であっても教職員の給与は、国が3

          人材確保のため、任用制度のより柔軟な運用が必要 深掘り学校教育(第3回)

          学校現場の人手不足の実態 深掘り学校教育(第2回)

          ・学校現場からは人手が足りないとの悲鳴 「6月議会で『教員の多忙化解消』について質問します」と私のSNSなどでお知らせしたところ、本当に多くの反響がありました。  現役の先生方はもちろんですが、ご家族が学校の先生だという方からも 「あまりの激務で心配」 「朝6時30前には家を出て、帰って来るのはだいだい夜10時、側で見ていて本当に可哀想になるくらい疲れています」 など、たくさんのメッセージをいただきました。  青森県が実施したアンケートでも、学校現場の多忙化に対する意見が多

          学校現場の人手不足の実態 深掘り学校教育(第2回)

          青森県や青森市の教育への取組み 深掘り学校教育(第1回)

           現在、学校教育は多くの困難に直面しています。   私は充実した教育の実現は「幸せと喜びを持って子育てのできる青森市」に必要不可欠なことだと考え、重要な政策の一つとして取り組んでいます。   6月の青森市議会・一般質問で『教員の多忙化解消』について取り上げた際、学校教育の抱える課題は本当に複雑だと改めて認識しました。  また、子育てをする保護者の方をはじめ、市民に広くにも、こうした問題についてぜひ深く理解してほしいと感じました。  そこで、今回から何回かにわたって、6

          青森県や青森市の教育への取組み 深掘り学校教育(第1回)

          学校の働き方改革・ふるさと納税・ねぶたに県産木材・公共施設のあり方と盛りだくさんで質疑。令和6年第2回定例会予算特別委員会

          予算特別委員会が終わりました。私は63分間の質疑を行いました。 また、補正予算案は全会一致で委員会を通過し、26日最終日の本会議に送られました。 ①学校における働き方改革環境整備事業 今補正予算で提案されている「学校における働き方改革環境整備事業(2999.8万円、1/2県補助金)」の中身を詳しく取り上げました。実現に学校現場の先生方からも期待の声が多くあります。例えば、時間外の留守番電話システムの設置。 教育委員会も、設置の効果について ⇒留守番電話装置については、自

          学校の働き方改革・ふるさと納税・ねぶたに県産木材・公共施設のあり方と盛りだくさんで質疑。令和6年第2回定例会予算特別委員会

          コロナワクチン後遺症、適切に診断する体制づくりが急務

          接種後の副反応に苦しむ方からは、行政窓口に相談しても、適切に診療診断してくれる医療機関につながらない、との声が寄せられていました。 この点についても、令和6年6月の一般質問で取り上げました。 市のワクチン接種後の副反応に関する取組は、ホームページなどでの周知は相当に実施する状況へと前進しました。議会での理解も広がっています。 しかし、まだまだ取組全体として、副反応の被害者の方の苦しみや悩みに真に寄り添ったものになっていません。 医療機関で、心の迷いでしょ、と片付けられて心

          コロナワクチン後遺症、適切に診断する体制づくりが急務

          論点深掘り・新型コロナワクチン接種健康被害救済制度について

          健康被害救済制度については、幾度となく青森市議会で取り上げてきました。 市議会での論点は 「ワクチンは国策で推進してきた以上、接種にかかる健康被害は必ず救済しなければならない。申請の窓口となる市の姿勢は?」 という点です。 市側は 新型コロナワクチン接種による健康被害への対応は、健康被害救済制度により国の負担により実施されるべき。市としては、接種券送付の際や、市ホームページや広報あおもりを使い副反応や救済制度の周知を図っている。 というのが基本姿勢でした。 周知

          論点深掘り・新型コロナワクチン接種健康被害救済制度について

          地域を豊かにするエネルギー自給、人口877人、オーストリアの山村の挑戦。 大規模集中から小規模分散へ

          これまでのエネルギー供給は、火力・原子力・水力ともに、巨大な発電所を作り、たくさんの電気を作って売る、というものでした。 再生可能エネルギーであっても、メガソーラーや巨大な風力発電は、同じように電気の大量生産・販売を目的としています。 果たして、それは本当に「エコ」なのでしょうか。 地域に経済効果をもたらし、豊かにするものでしょうか。 これからのエネルギー供給は、大規模集中から小規模分散目指すべきと考えています。 例えば、小水力発電。 既存の農業用水路などに、小型の水

          地域を豊かにするエネルギー自給、人口877人、オーストリアの山村の挑戦。 大規模集中から小規模分散へ