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陰陽BOXへの途・前
2019.12.28 ゲリラライブ「帰ってきたおはじめ式」開催
コロナ禍直前の年末、『クーロンズ・ゲート サウンドトラック』アナログ盤完成を記念してゲリラライブ敢行! 題して「帰ってきたおはじめ式」──
超直前告知、主催者不明、責任者不在といういかにもなカオス仕立て。
会場で「リゾーム」のイメージムービーを初披露した。BGMはAudioStockで購入したアセットだった。
──会場事故とか起きなくてよかった。。。
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2020.1 制作着手はレンタルオフィスの片隅で
「設定&シナリオ」作業というゲームデザインの基礎固めから着手。
設定の大枠はほぼできていて、底本は「クーロンズ・ゲート アーカイブス」(2015年刊)に寄稿した『クーロンズ・ゲート if』としていたためそれとなく全体を見通せているものの、足元はなおも暗いまま──いやいや、いくつもの大穴が空いている! キャラクター年表の精査など地味なシゴトが待ち構える。
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2020.8.15 長野ロケ
「設定&シナリオ執筆」作業が佳境に差し掛かったのを見計らい、長野県辰野町にロケ。信州のからりと晴れた空の下、あらかじめロケハンで抑えていた拠点を巡る。陰界で増殖するネットワーク「リゾーム」で思念接続する日本側ユニットロケーションだ。
外出自粛下、夏の音だけが染み渡る75年目の終戦記念日だった。
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2020.10 クラウドファンディング実施
「クーロンズ・ゲート続編新作」を掲げたクラウドファンディングを実施。「ゲート」設定の弱さを堅固なものにしたい積年の願いとガチで向き合う。そして「3Dクーロン」を画期的に推し進める計略だ。
アドバイスを受けつつ、GPU搭載のSwitchPRO(当時の勝手妄想トレンド)などを出口(!)イメージに「制作支援」をゴールに据える。事実上、評価版制作支援なのだが、このときは「評価版」≒「開発着手」という一般的な認識だった。一歩進めば行けるはずだから──
いっそユーザーにも評価を委ねようと企図した「Unityプロジェクトファイル評価版(50GB超)」のリターンプラン、「実行環境的に……」とアドバイザーからNG出しを食らう(当然か)──!
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リリース前にシナリオ配るとは──との指摘も受けたが気にしない(謎力)
2021.4 リアル香港店頭写真を国際手配
Unityアセット「FUTURE SLUMS」に店頭風景がなく、画を揃えるべく2泊3日ほどの香港弾丸ロケを予定していたが、コロナ禍&国安法施行で断念。マッチングサイト利用で現地在住日本人の方にお願いした。
反中派、親中派が対峙する香港事情を斟酌して、依頼はメンタル強そうな男性に。土地勘の賜物、想定以上のテクスチャ数を確保できた。
この店頭テクスチャ、店に近づくとホログラフィックに表示される「ウェルカムスクリーン」としてダンジョンじゅうに設置する。
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2021.7 Unityは超初心者モードからの手探りで
2ヶ月遅れでベースダンジョンが上がり、それを受けて基本システム系のUnityスクリプトを外注する。
ダンジョンは設定マップにある店舗のフィジカルネオンしかなく寂しい印象。ここにデジタルサイン、ウェルカムクリーン、ホログラムサインなど、ゲーム設定に踏み込んだ装飾を盛り盛りするのはゲームデザイン(企画)側の仕事だ。
ちなみにUnity3Dはベースダンジョン検証時になんと起動初体験! シーンカメラの「Persb」「Iso」モードにさえ戸惑う。50GB超のプロジェクトファイルを何度バックアップしたことやら──
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2021.10 評価版完成して、いよいよ迷い森へ
「3Dクーロン」を表現テーマに掲げるも、3DRTシステム内でアクション性を擁さないのはまさに形無しか──
企画立案以降、絶対に「3Dクーロン」は面白いと確信していたため、その洗脳を解くのが難しく、通常2週間程度の評価版プレイになんと半年もの時間を費やしてしまった。これでは「評価版≒開発着手」の体にはならない!
実装を進めるほどに面白くなるはずがどんどん作業感のあるゲームとなる。いよいよお蔵入りの声も聞こえ、口中に苦虫の湧く思い──!
フラグ会話を求めて歩き回るだけのシステムは、3DRT空間からすればまったくの役不足であることをあらためて痛感させられる。(何年、ゲームの仕事やってんだ、と)
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