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「人生相談」人生のステージ(その3)
※この記事は、
「人生相談」人生のステージ(その1)
https://note.com/kimura_kouichi/n/n5e66016b86b4
「人生相談」人生のステージ(その2)
https://note.com/kimura_kouichi/n/nd3700aac1f11
の続編です。
■人生のステージの説明
その1・その2と重複しますが、人生のステージについて説明します。その1・その2を読まれた人は、次の区切り線まで読み飛ばしてください。
□人生のステージとは?
人の一生は、
・経験すること
・価値観や精神的境地
が異なるいくつかの時期で構成されていると感じます。この時期がステージです。
たとえば結婚して一人暮らしから家庭を持つと、家族に関して新たに経験することが加わりますし、家族の生活を重視するように価値観も変わります。
![](https://assets.st-note.com/img/1734677792-zZIFkA5aW8Qdn1ryUCBpvqh0.jpg?width=1200)
□ステージの変わり目は?
ステージが変わるきっかけですが、
(1) 入学/卒業/就職/結婚/親との離別、など人生のイベント
(2) 自分の人生に影響を与える、人との出会いあるいは出来事との遭遇
(3) (1)と(2)以外で精神的境地や価値観が変わること
があります。
■人生のステージが変わる兆候
ステージが変わるきっかけとして、
(1) 入学/卒業/就職/結婚/親との離別、など人生のイベント
(2) 自分の人生に影響を与える、人との出会いあるいは出来事との遭遇
(3) (1)と(2)以外で精神的境地や価値観が変わること
があると話しました。
つまり、精神的境地や価値観が変わることで生じる、気持ちの変化や周囲との関係の変化が、次のステージに進む前の兆候といえます。
□よく見られる兆候
いろいろな兆候がありますが、多くの場合に当てはまるものを取り上げます。
・環境を変えたくなる
自分の価値観や精神的境地が変わることで、現在の職場が合わなくなると、転職する気持ちが出てきます。同様に、学校に通って新たなことを学ぼうとする気持ちが出てくる場合もあります。
・周囲と話が合わなくなる
私は2年制の専門学校で教えていましたが、卒業前になると、雰囲気や言動が急に大人っぽくなる学生が出てきます。入社前説明会/入社前研修を経て、意識が変わったからでしょう。
それと同じように、周囲の人との価値観や精神的境地が変わるため、話が合わなくなる場合があります。そうなると、人付き合いが入れ替わるように変わる場合があります。
・騒動が起きる
自分の価値観や精神的境地が変わることで、例えば勤め先の人々と合わなくなります。そうなると、騒動が起きて勤め先を辞めざるを得なくなる場合があります。
周囲と合わなくなるだけで騒動にまで発展するのかと思う人もいるでしょうが、人は周囲とお互いに影響を与えあっている社会的な生き物で、意外と起きます。
□兆候をどう捉えるか?
前記の兆候が生じたときに、
・今求められている経験は何か
・今求められている価値観や精神的境地は何か
を自問自答して、行動してすることです。
それで、次のステージに進みやすくなります。
そして兆候は、それ以上は気にする必要はありません。
■次のステージに進めない
今は大変なことを経験するステージにいて、次のステージに進みたいと思っていても、なかなか進めない場合があります。
その、次のステージに進めない理由を説明します。
□目の前の問題から逃げている
わかりやすい例でいえば、学生で課題提出から逃げているため卒業条件を満たせず、留年となる場合です。この場合、課題に取り組み卒業条件を満たすことで、卒業して次のステージに進めます。
同様に、いろいろな経験を積んで価値観や精神的境地を高めることで、次のステージに進む場合があります。この場合、経験を積まずに逃げていると、同じ問題に何度も直面する事態が繰り返されます。
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□価値観や精神的境地を高めていない
例えば、人から何かをしてもらうことを望むばかりで、自分から何か与えようとしない状態の人がいます。このような人を、テイカーと呼びます。反対に何かを与える人をギバー、何かを与えられたらお返しに何かを与える人をマッチャ―とよびます。
テイカーの人が婚活していて、結婚後に自分に何をしてくれるかを交際相手に求め続けている場合、結婚できない状態が続くことが多いです。友達を見習うなりして考えを変え、自分も働いてお互いに家計を支える、お互いに家事を分担して家庭を運営する、といったようにギバーかマッチャ―に変わることで結婚できる可能性が大きく高まります。
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これはギバーかマッチャ―に変わることが、価値観や精神的境地を高めることであるといえます。
■人生のステージに関する相談例
今回は次のステージに進んだ直後に、相談を受けた例を取り上げます。
※プライバシー保護の観点から、実際にあった相談をもとに創作した内容となっています。
□20代後半の独身女性からの相談
自分の人生がどうなっているのか知りたい、という相談内容でした。
相談を進めていくうちに、18歳あたりから、様々なトラブルに巻き込まれた経験があるのがわかりました。それまでは、高校で生徒会の役員をするなど、割と人前に出ることが多い学生だったそうです。
学生時代は、あることが原因で愛憎に関する誤解が生じ、周囲の人から村八分にされたそうです。卒業前にその誤解は解けましたが、そのほかにもいろいろな騒動があった学生生活だったそうです。
会社で勤めてからも、仕事で大きな成果を出して評価される一方で、社内の派閥争いに巻き込まれた上に誤解が生じ、結果的に会社を辞めざるを得なくなったそうです。
その後別の会社に入社しても同様の展開となり、社内で一番の実績を出した一方で、ひょんなことから騒動が起き、それが会社の命運を左右するトラブルに発展して退職したそうです。
その後心機一転したいのと、技術者になりたいため、専門学校に入学して現在に至っているそうです。
なぜこうも極端な人生になっているのか、何が原因なのかを知りたいということが、隠れた相談内容であることがわかりました。
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相談者に、次の3点を回答しました。
(1) あなたは18歳前後から、幸運と不運が極端に振れる第2ステージに入りました。大変なことが続いたと思いますが、経済的損失もなく精神を病むこともなく、無事でいることも知ってください。
(2) そして専門学校への入学で、次の第3ステージに進んだようです。第2ステージで何があっても逃げずに取り組んだことで経験を積み、心機一転して生きていこうとする気持ちで精神的境地が上がったことで、進めたようです。
(3) 今いる第3ステージは、次の活躍に備えての準備期間となっているようです。技術者としてのスキルを高め、これまでできなかった経験を積むようにすれば、それが次の第4ステージでの活躍につながるでしょう。