
noanroomsは店長がいません
スタッフみんなが責任者であり店の主役です。
それぞれ店を動かすだけの経験値があり、能力もあります。
僕が七里ガ浜の店を動かせるのであれば、みんなにも出来るはずです。
そんな考えでスタートしました。
後に迎えたもう一人を含め三人のスタッフで意見を出し合ってお店をやっていってもらいます。
相変わらずクーポン紙に頼らない体質でしたので、最初はなかなか認知されませんでした。
しかし他の店にはない古民家美容室、マンツーマン、個室などの特徴のおかげか、少しづつ客足も増えてきました。
スタイリストそれぞれが個室を持っているというnoanroomsのスタイルは利点もあるけれど欠点もあります。
基本的に指名制のような感じになりますので、お客様が付いているスタッフと付いていないスタッフとで稼働率に差がついてしまったのです。
最初は気が進まなかったのですが、スタッフの発案で「情報タウン誌」に広告を出したりもしました。
いわゆる唐辛子のアレです。
広告料高いなぁと思ったのですが、結局それを見てきてくれたお客様はかなりいらっしゃいました。
結局、掛けた広告費の6倍の収益につながったのでした。
当時ではまだめずらしい(マンツーマン、個室、古民家改装サロンという)特徴が、とてもよい広告効果を生んだのだと思うとともに、唐辛子広告の凄さを素直に効果を認める事となりました。
そんな甲斐もあり、だんだんとスタッフの格差も減って、経営は軌道に乗ってきたのです。
僕が見に行くたびにインテリアが増えていたり、雰囲気も少しづつ、彼女たちなりに(三人はすべて女性)変化、成長していっているのを感じました。
インテリア代として毎月予算3万円までは独自決済して良いとしていました。
1年目、スタッフが旅行手当を申請してハワイに旅行に出発しました。
リフレッシュして仕事に向かってくれたら良いなと思いました。
旅の土産話でお客様との会話が盛り上がるだけでも十分です。
お店を作ってよかったと思いました。
売り上げも順調に伸びて、僕はまた少し自分の時間を取れるようになりました。
経営者として勉強しなければと、また本を読むようにもなりました。
独立する時に最初だけ読んで、積ん読状態だった例のお金儲けに関する自己啓発本も手に取ってみたりしました。
するとその時とは全然違った気持ちで読めてしまうのに驚きです。
以前はお金を稼ぐってことに対してどこか嫌悪感みたいなものがあったんです。
でも独立して、お金の流れを全て自分で管理するようになってから、嫌悪感を持つ事は少なくなりました。
お金を稼がないと店のみんなに収入を得てもらうこともできないし、そもそも売上が上がる事はお客様からの評価になりますので、いいお店とは経営が安定しているお店なんだと考えるようになったからなんです。
この頃からポツポツと地域誌などに取材してもらえる機会がありました。
また、美容師界では有名な「しんびよう」誌に特集して頂きました。
2012.3 しんびよう
http://noan-2004.com/media/109/
まさか自分がしんびように出るとは思っていなかったので、電話が掛かってきたときは詐欺だなって思っちゃいました。
2012.4富士住建 cocochi
http://noan-2004.com/media/105/
2012.4富士住建 cocochi