菌糸を詰めてから使うまで
よくある質問で「菌糸を詰めてからどのくらいで使いますか?」
うちでは詰めてから早くても3週間、約1ヶ月は置くようにしています。
同じ菌糸でも食べ方が全然違います。
詰めてから1週間ほどで白くなりますが、内部の状態は落ち着いてなかったりもします。
大きなボトルほど廻るのに時間がかかります。
特に後半は幼虫を落ち着かせたいのでしっかり廻った状態で投入しています。
ちなみに既成ボトルの場合は詰めてからどのくらい経ってるかわからないので、まずは環境に慣らすか、メーカーに問い合わせて使った方がいいと思います。
ここからはこだわりの詰め方を紹介したいと思います。
プレス機がなくても大きな個体が出たので参考にしてみてください。
菌糸の詰め方は、
ボトルの中央は、「ユル詰め」です!
周りに行くに従って硬くなる様に詰めています。
プレス機やハンドプレスで上下に対しての硬詰めだと、すぐに菌糸が痩せて外周から空気が入り、菌も活動しやすくなり高カロリーが進んでいきます。
堅く詰めますと、菌やバクテリアの活動がゆっくりになり、劣化し難くなり、幼虫の共生菌が、分解=養分にするまでに時間が掛かり成長が遅くなります。
緩く詰めると環境により菌糸の痩せ、隙間に水が溜まって劣化の原因などになりやすいのですが、銘柄やフィルター、環境によっても変わります。
ちなみに粒子の粗さによって力加減を微妙に変えています。
荒いチップの時はガッツリ詰め、微粒子の時はそこそこの力で詰めています。
ガッツリとは言っても全体重をかけるほどのものではなく、手で詰めれる力です。
酸欠を加味しての力加減です。
ではなぜ中央は緩めで側面は硬めかと言うと、
「居食い」を促すためです。
側面に出てくる幼虫より居食いしている幼虫の方が大きいです。
詰め方はハンドプレスの小さいアタッチメントや棒などで側面に向かって詰めていき、中央は詰めません。
最後に上から蓋をするように肩口は硬く詰めます。
劣化防止です。
長い良い状態を保てる事、理想の速度でオガが分解され、幼虫に摂取されることを意識しております。
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