【6月】2022年ロワールのワインが気になるので月に一本飲んでいこう
今月はシュナン・ブランかロゼ・ダンジュでも飲みたいなと思っていたら、友人からニコラ・ジョリー(わたしがシュナン・ブラン好きって言ったのを覚えてくれていて)をもらって、とても嬉しい。一度飲んでみたいと思っていた造り手だから。
SAVENNIERES LES VIEUX CLOS 2019
生産者:ニコラ・ジョリー NICOLAS JOLY
名前: サヴニエール レ・ヴュー・クロ2019
SAVENNIERES LES VIEUX CLOS 2019
品種:シュナン・ブラン Chenin Blanc
購入:不明
インポーター:株式会社フィアンズ
(外観)濃いレモンイエロー
(香り)香りの強さは中程度
香りの特徴
第一アロマ オレンジ、熟したリンゴ、白桃、洋梨、フェンネル、白胡椒、濡れた小石。ロワールなのに、熟れた果実の印象がある。←言及されていたジンジャーやコリアンダーのニュアンスまではわからず。
第二 酵母から来るビスケットのような香り(樽由来のヴァニラあまり感じ取れず)→マロラクティックはなさそう。
第三 はちみつ←10%のボトリティスからくるのかな?
貴腐菌が付いたブドウは、果皮の孔からの水分が蒸発して、糖分と酸が凝縮して甘くなります。加えて、糖分の中でもグルコース(ブドウ糖)よりも甘いフルクトース(果糖)の比率が増えて、またグリセロールも多く生成されることで甘みを増します。更に貴腐菌が付いたブドウは醸造過程を通してアルデヒド類(はちみつ)や香気成分ソトロンを含めたラクトン類(カラメルやアプリコット)などの数多くの芳香成分を生み出します。
(https://www.adv.gr.jp/article/detail/7663)
(味覚)辛口(やや甘く感じたが、オフドライまでいくのか不明)、高い酸味、アルコールは中程度かな?と思いきや、高い!15もあった。確かにのどがポカポカする…フルボディまでは行かない、ミディアム。風味の強さは強く、香りに感じた風味がしっかりとある。果実味がとにかくしっかりある。余韻は長い。
(結論)
Balance◯ 高いアルコールを支える豊かな果実味。酸味も強いけど、甘みも感じる。
Length△ そこまで長くはないかな、中程度。
Intensity ◯ 凝縮度高く、上品さもある。
Complexity◯ 第1から第3までさまざまなアロマがある。
(感想)ぶどうの力強いエキス感を感じるワイン。パワフルながらも繊細な香りや柔らかく舌に馴染む感覚に驚き感動。アルコール15%にびっくりしながらもアルコールだけが突出していないのは果実味の力強さが支える。バランスでいくと、酸味も高いのに程よい甘さがあるところも良いのだと思う。
Savennieres
Anjou地区。ロワール川沿いの東南向き、他の地域よりも乾燥していて、日当たりがよく、よく熟したシュナン・ブランから力強いワインが生まれる。辛口〜甘口までつくられる。色が濃く黄金色でボディのしっかりとした凝縮感があるワイン。酸味が非常に高く10年を超える長い熟成を経て味わい深いワインになります。野生酵母を使い、マロラクティック発酵はせずに、オーク樽を熟成に使用する生産者が多くみられるとのこと。
土壌
火山岩の岩脈や砂岩混じりの片岩や砂質。
砂質
Sable Éoliens,風成砂(ふうせいさ),Aeolian Sands
→図のオレンジの部分
風によって運搬・堆積された砂(風成砂という)からなる高まりをいう。風が強く,砂漠を含む乾燥・半乾燥地域,海岸,河岸,湖岸など,乾燥した砂質の裸地を生じやすい所に形成される。
片岩
Schiste, Shale
→図の黄土色
おもに圧力による広域変成作用を受けて、薄く割れやすい構造(片理)が発達した変成岩。
頁岩
Schiste argileux, Shale
→図の黄土色
シルトや粘土を主体とする泥岩のうち、特に薄く剥離しやすい性質の岩石。剥離面はふつう堆積面と一致しています。
流紋岩
rhyolite
マグマが急速に冷えてできた岩石のうち、白っぽい石またはガラス質の石。シリカを多く含み、鉄やマグネシウムは少ないという特徴があります。しばしば流理と呼ばれる縞模様が見られます。
→図の黄色
フタナイト
phtanite
緻密,隠微晶質で葉状構造がよく発達した珪質岩で,一般に黒鉛と粘土質の物質を含んでいる.95%以上がSiO2である.放散虫,珪藻,海綿の骨片が残るものがある
→図の水色
Coulle de Serrantクレ・ド・セランはNicholas Jolyのモノポール(単独所有)