ビジネスをやっているのに請求書を出すのが怖い??
コーチングをしていて、いろいろなクライアントさんに出会いますが、
なんらかの「恐れ」があり、自らの行動が前に進まないという悩みを抱えている方がたくさんいます。
その中でも、「請求書を出すのが怖い」という悩みを抱えたクライアントさんは印象に残っています。
この「請求書を出すのが怖い」という恐れはどのような経緯、原因を持っているのでしょうか。
頼まれていないのに勝手に請求しないクセが発動
この、ある特定のビジネスをやっているクライアントさんの悩みをコーチングセッションで紐解いていくと、
「請求書が出すのが怖くて、つい料金を取らない方向に自分を導いてしまう」、
あるいは
「請求書が出せたとしても本来の請求額から大きく下げた金額を書いてしまう」
というお話でした。
この話のポイントとしては、請求される相手方、つまりサービスを受けたお客さんのほうからなにがしかの値下げ打診があったわけではない、という点です。
つまり、自分が勝手に、請求書を出さない、あるいは頼まれてもいないディスカウントを勝手にしてしまう、というところに大きな「闇」が隠されているのです。
誰にも頼まれていないのに、勝手に請求しないというクセを発動させてしまうところにご自身でも気づかれており、そこをどうにかしたいとのことでした。
自らの提供しているものに対する信頼度の裏返し
そして、もうひとつのポイントは、このような状態が自分にとって良くない、と認識されている点です。
「こんなんじゃダメ!」と強く自己嫌悪の感情を持たれているわけで、これは修正していく必要があります。
(もし誰もお願いしていないディスカウントを良しとしているなら、他人がどうこう言う話でも無いかもしれません)
この「症状」の問題点は、つまるところ、自分の提供しているサービスに対する信頼度が大きく低い、という点です。
自分のサービスが相手のためになっており、代替手段として受領する金額以上の価値を提供できていない、という信頼感の欠如が根本にあるのです。
そしてもう一つ、原因があります。
請求書が出せない裏に自己肯定感が低さがある
このクライアントさんは実は、自分にビジネスにおいて十分に価値を持ったサービスを提供しているにも関わらず、人が良すぎる弊害か、自分自身に対して、実体に見合った自己評価が出来ないという部分が多分に見受けられたのです。
平たく言えば、自己肯定感が低いのです。
この方のサービスは、サービスを受けられる方の幸せや感情が上向くことを最大の目的として提供されているはずでしたが、
「提供元のご自身の自己肯定感が低いようではその目的は達成されますか?」
と聞いたところ、「ああ、そうですね。。そこですよね。。」と、ご自身の中で思い当たる節があるという感じで、深く頷いていらっしゃいました。
請求書が出せない状況は世間のためにもならない
つまり、請求書が出せない、というのは必ずしも自分だけの問題ではなく、世間で悩みを持っている人を減らすことはできていないわけで、世間にある幸せの総和を増やすためには、まず自らが自信を持って請求書を出す(=幸せを増やす良いアクションを積極的に行う)ということが大切になってくるのです。
自らの提供物がこの世間を救うのであり、その活動を通じて自分自身に対する信頼感を上げて、世間の幸せの総和を拡大していく、、
まずは自らが請求書を堂々と出せる状態を作り上げていくことが大切なのです。