見出し画像

昆虫【ハチ】の英単語・特徴などを紹介します

この記事では昆虫のハチに関連した英単語・特徴などを紹介していきます。

ハチに関する情報

ハチ(漢字:蜂)は、昆虫綱ハチ目(膜翅目)に分類される昆虫の中で、アリと呼ばれる分類群以外の総称となります。

ハチの巣が蓮(はす)の花に似ていて、蓮は昔は「ハチス」と言われていたことから、ハチと言われるようになりました。

漢字の由来

蜂は虫へんからできていますが、この虫へんはなんとヘビ(蛇)の形から来ていると言われています。大昔はヘビのことを「マムシ(真虫)」と呼んでいたとされていますよ。

蜂の「夂」は「夂部(ちぶ)」といわれます。後に送り届けるものがあることを表している指事文字となります。

「夂」の下にある「横三本線の縦棒」は、尖って合わさった稲の穂先(ほさ)を表した文字で、△(三角)を示していたとされています。

虫へんが付くことで、女王を中心に△の形の集団となって移動する虫になったとされていますよ。

ハチの英単語

①ハチ全体の英単語

ハチの英単語は bee です。日本語ぽく読むと「ビー」です。

bee は、古英語bēn「祈り・親切な行為」から派生したとされています。
一方で、18世紀の後半までには身の回りの人を助けるという意味であったイギリスの方元beenとbēnは一緒に使われるようになったとされています。

そのことからbeeが「集まり・寄合」という意味に広がったと言われているのですよ。

「ハチス(蜂巣)」と言われたくらい蜂は巣に集団で集まる習慣があることにもあっています。

②スズメバチ(雀蜂)の英単語

スズメバチの英単語は hornet 、 wasp などです。日本語ぽく読むと「ホーネット」「ワスプ」です。

hornet は、ゲルマン語から来たとされています。ドイツ語のHornisseや初期英語のhyrnetから来たとされています。意味はhornと似た「つの(角)」のようなニュアンスで使われていたようです。

二輪車のHondaでHornetというラインが発売されていますが、スズメバチの力強さを込めたデザインになっているのですよ。

③ジガバチ(似我蜂)の英単語

ジガバチは英語でred-banded sand waspもしくはdigging waspです。日本語ぽく読むと「レッドバンデッドサンドワスプ」、「ディッギングワスプ」です。digは「掘る」の意味を表しています。

red-banded sand waspは、サトジガバチ(里似我蜂)のことで、赤い縞模様のハチです。
サトジガバチはジガバチの中でも最も多いとされるハチです。前もって穴を掘って、エサを運び込んでいます。このようなことからdigging waspと言われることもあるんですね。

digging waspは、アナバチ類のことを指しています。他の昆虫類やクモ類などを捉えて幼虫の餌としています。
アナバチ類になるカリバチはそれほど攻撃性はありませんが、捕まえようとすると攻撃してくることもありますよ。

④クマバチ(熊蜂)の英単語

クマバチの英単語はcarpenter beeもしくはwaspなどです。日本語ぽく読むと「カーペンタービー」です。

ここで、carpenterは「大工」って意味になります。クマバチが大工と言われるのは、クマバチの巣が木造なので、木で巣(家)を作ることから来ているようです。

なお、クマバチはミツバチの仲間であり、攻撃性が少ないハチなんですよ。

⑤waspの意味

①~④でもwaspが出てきたので、waspについても解説していきますね。waspも「ハチ(蜂)」の意味となります。ここでbeeはミツバチのことを刺すのに対して、waspは特に「ジガバチ」や攻撃的な「スズメバチ」を指します。

waspは一般的には「スズメバチ」の意味で使われます。
waspはハチ以外にも「怒りっぽい人」、「気難し屋」って意味もあります。この意味から攻撃性が高いスズメバチがwaspにあてはまることががわかるのではないでしょうか。

ハチのあれこれ

①刺すハチと刺さないハチ

ハチと言ったら人を刺すイメージがあるかもしれませんが、刺さないハチもいるんですよ。
ハナバチ(コハナバチなど)、カリバチ(ジガバチ)は、ハチから進んで刺しにくることはありませんよ。ただし、素手でつかんだりするとハチが恐怖を感じることがあると刺されたりします。刺さないハチだからといっても、刺されたときには特有の化学物質が注入されて、毒性を示すことがあるので、注意が必要です。

一方で刺すハチとしてミツバチ、アシナガバチ、ススメバチなどがいます。ミツバチはそれほど攻撃性も毒性もないのですが、ススメバチは攻撃性で毒性が強いとされていますよ。

②ハチに刺されたときの対処法

ハチの毒はハチの種類に関係なく水に溶けやすい特徴があります。そのため、刺された箇所を水で流し続けると少し毒性が薄れますよ。
ただし、それだけでは少し弱いので、保冷材などで冷やすのがよいです。ハチの毒は吸い出すと危険なので、吸い出さないようにした方が良いです。

まとめ

集団で活動するハチ。攻撃性のあるミツバチですが、花を咲き誇るときには6万匹が一つの蜂の巣を作って積極的に活動していることを考えると、英単語の語源「集まり」にもあてはまっていて、おもしろいもんです。

次回も昆虫に関する英単語を元に昆虫のことについて深めた記事をアップしたいと思います。

もう少しだけ昆虫系の記事にお付き合いしていただければ嬉しいです。


記事を読んでいただくだけでも大変嬉しいことではありますが、宜しければサポートいただけますとさらに嬉しいです。よろしくお願いいたします。