昆虫【ゴキブリ】の英単語・特徴などを紹介します。
この記事では昆虫のゴキブリに関連した英単語・特徴などを紹介していきます。
かなり意外なことを知ることができると思いますので、最後までご覧いただけると嬉しいです。
ゴキブリに関する情報
ゴキブリは昆虫綱ゴキブリ目の中でシロアリ以外のものを指します。
見た目が焦げ茶色もしくは茶色となります。
世界では4000種くらいいてると言われていますが、日本では40種くらいいるそうです。ゴキブリの大きさは一般的に長さが35~40㎜とかなり小さいです。
ゴキブリは漢字で「蜚蠊」となります。「ひれん」とも読めるようです。
一般的には嫌われがちなゴキブリですが、意外な一面があります。それは後々紹介しますね。ちなみに、私はこの漢字は書けません。
世界で大きいゴキブリはどのくらい?
さきほどゴキブリの大きさはだいたい40㎜くらいって書きましたが、世界にはとんでもないゴキブリがいます。その大きなゴキブリはオーストラリアなどで生息していて、片手くらいの大きさの穴を50㎝くらい掘ってしまうくらいパワフルなんですね。
その名は「ヨロイモグラゴキブリ」なんです。長さは80㎜(8㎝)くらいなのでそこまで大きいように感じないかもしれないですが、掌に収まるくらいです。
世界にはヨロイモグラゴキブリよりもさらに大きいゴキブリがいるともいわれているくらいです。
こんな大きなゴキブリがいたらびっくりしますよね。
*あまりにもインパクトがあるので、引用させていただきました。
画像引用元:世界一大きなゴキブリ!「ヨロイモグラゴキブリ」
ゴキブリの英単語
ゴキブリの英単語は cockroach です。日本語ぽく読むと「コックローチ」です。短縮してroach(ローチ)と言われることもあるそうです。
cockroachの語源はスペイン語のcucaracha(クカラチャ)と言われています。
このcuca-は「毛虫(英語:caterpillar)」を意味するスペイン語だそうです。
また、cuca-は「排泄物」を意味する”caca”とも捉えられることがあり、cacarootchという単語も確認されているようです。
また、ゴキブリは黒いカブトムシ(black beetle)と英語で言われることもあります。
ゴキブリに関するあれこれ
ゴキブリといえば台所の三角コーナーなどに残っている食べかすなどを巣に持ち帰って食べているとされています。叩いて駆除されそうになると素早く動く習性があり、玄関のドアを開けたときのわずかな隙間などから入ってくることから、人間の生活においては害虫として扱われることが多いかもしれません。
そんなゴキブリですが、意外性のあることを紹介していきます。
① ゴキブリの漢字から見つかる意外性
最初にゴキブリの漢字は「蜚蠊」と書きましたが、この漢字は違ったと言われています。「ゴキブリ」は「ゴキカブリ」とも言われていて、漢字では「御器噛」とも書かれていました。この「御器」とは食卓の茶碗やお皿などの食器のことを意味しています。
ここで、以前、童謡の「こがね虫」で出てくるのは実は「ゴキブリ」だということを記事にしました。もし覚えていてくれたら嬉しいです。
こがね虫の歌詞は次のようになっています。
引用元:童謡・唱歌 こがね虫
ゴキカブリは漢字「御器噛」は「御器(ごき)」を「かぶる」ということから「食卓に集まる習性のある虫」とされていたんですね。
昔はもっと貧しい時代を過ごしてきていたので、食べ物がある暖かい部屋にゴキブリ(御器噛)が集まるのは大金持ちの家くらいしかなかったことから、ゴキブリがいる家は「お金持ちの象徴」とされていたのですね。
この歌の作者の野口雨情さんの地元茨城県ではゴキブリのことを「コガネムシ」もしくは「カネムシ」と呼んでいたことから、「こがね虫」の童謡が生まれたとされてます。
さすがにそのゴキブリが「ヨロイモグラゴキブリ」くらいの大きさだったら、漢字そのものが変わっていたかもしれないですね。
② ゴキブリは本当に害虫?
「ごきぶり」が「かねむし(金虫)」ということを聞いたとしても、なんだか害虫のイメージは変えることができないかもしれないですね。
実はゴキブリはそれほど害虫ではないんですよ。
ここでの「害虫」とは「人間の生命に対して害を与える度合い」ってことで理解してくださいね。
●蚊
蚊は人間の血を肌から吸う虫として有名ですが、蚊の害虫度合いはゴキブリよりも少し強いくらいだったりします。蚊も場合によっては大きな健康被害を及ぼす菌を運んでくることがあることを考えると、ゴキブリにはそのような能力はないのですね。
●ムカデ・蜂
ムカデやスズメバチ(蜂)などは蚊よりもはるかに高い毒性を持っています。刺されたり噛まれたりするだけで重症になってしまうこともあるくらいです。蚊よりは危険性が高いです。もちろん、ゴキブリにはそのような毒性はないですよ。
ゴキブリは暗いところをヒソヒソとしていることからあまりよいイメージは持ちにくいのですが、少なくとも他の危険性の高い昆虫と比べたら「害虫」ではないんですね。
③ ゴキブリは益虫?ゴキブリから電池が作れる?
理科の実験でレモン電池というものを行ったことがあるのではないでしょうか。レモン電池とはレモンに亜鉛板と銅板を差し込み、電線をつなげると電気が流れる仕組みのものです。亜鉛板と銅板をつないだ電線に豆電球をつけると光ることになります。
その電池のシステムを応用した一例として燃料電池(fuel cell)があります。燃料電池の場合は水素ガスと酸素ガスを利用することで水を生成することになり、その反応を利用して電気を作ることになります。燃料電池のことについての詳しい説明は省略しますが、ガソリン自動車のような排ガスをなくすことができることで注目されています。最近では燃料電池自動車も販売されているくらいです。
燃料電池の仕組みなどについて詳しく知りたい場合には、以下のサイトを参考してみてくださいね。
参考サイト:燃料電池(Panasonic)
実はゴキブリからも電池が作るような研究がされているんですよ。
詳細は省きますが、ゴキブリが水素を作ることはできないので、水素の代わりにゴキブリの体液にあるトレハロースを利用して酸化還元反応をさせることとなります。一方の酸素は空気から取り入れることができるので、酸素は無限に存在することになります。
燃料電池は人工的なエネルギーを利用することになりますが、ゴキブリの場合には植物や動物などの自然に存在するものをエネルギーとするので、バイオマス(biomass)の一つにもなるんですよ。
参考サイト:ゴキブリをバイオ燃料電池、そしてセンサーへ
参考サイト:バイオマスとは?
参考サイト:バイオ燃料とは?
ゴキブリは3億年以上生存していて「生きた化石」ともいわれるくらいです。マンモスのように絶滅することなく、私たち人類よりも長期間生き延びてきている生態からバイオ燃料電池(Bio fuel cell)の動きがあるくらいなので、このような研究に活かされることを知ったら「益虫」として広まるかもしれません。
まとめ
今回の記事の中でゴキブリのことについて、ゴキブリの意外なことや最新の技術まで幅広く書いてきました。僕自身ゴキブリのことを通じて、世界のゴキブリのことや電池技術への応用のことを知り、昆虫の不思議について深まっているところです。
今までの昆虫系のシリーズではかなり長くなりましたが、最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。
次回も昆虫に関する英単語を元に昆虫のことについて深めた記事をアップしたいと思います。
アイキャッチの画像引用元:Pixabay