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夏のレースは短いのがオススメ

9月の朝。玄関から入ってくる空気は「秋」、でも日が登ればはまだまだ「夏」の残暑。季節の変わり目は正直言って苦手です。水上村で過ごした週末がとても楽しかったので、始まったばかりですが9月はもう終わりでいいかなって感じです。

今回の記事は夏を感じながら走った2つのレースの振り返りです。情報性に欠けるエントリなので補給食ネタを頭出しします。最近はガッツギア一択です。

水上マウンテンパーティー

ロングレースでビリを獲ってから1年あまり。今年のMMPは9月第一週にスライドして土曜と日曜の二日間開催でした。土曜日にショートレースを走り、夜は大会主催のナイトパーティーで地元のお酒と食事を楽しみ、日曜はロングレースのボランティアスタッフとして大忙し。睡眠時間が足りなさすぎてまるで帰りの車中ではゾンビのようだったけど、「楽しさの量」みたいな指標があるならこれまで参加してきた大会のなかで一番だったんじゃないかなー。

市房山の麓で改装中のキャンプ場でナイトパーティー
天気も良くて最高のロケーションだった

ショートレースは市房山の麓から牧良山へと急勾配を登り詰め、アップダウンが激しい尾根を伝ったあとでふかふかトレイルの急降下が待ち受けているパンチの効いた(効きすぎている)コースレイアウト。そしてトレイルから出た後でダム沿いを5kmほど走らないとゴールできない罰ゲーム付き。緑が深いトレイルが好きなわたしにとってMMPの核心はショートコースかなあ。江代地区を流れる真っ青な球磨川とパノラマ台が待ち受けていて眺望の良いミドルコースも良いんです。

ショートコースとミドルコースを
繋いで走るのがロングコースやね

継続してる峠走の成果を実感したくて、目の前の斜面を走れるかどうかだけ考えて走りました。でもキャンプ場までのロード区間は頑張れてもトレイルで走れないところが多い、というかむしろ壁みたいな急登が待ち受けてるのがMMPの厳しさ。スタートからAS2まで24kmで5時間22分だった去年と比べて、今年はゴールまでの25kmで5時間3分もかかってた。5月の5時スタートと9月の9時スタートの違いはあっても、ショートレースなんだからもっと出力を上げてもう2~30分速く走りたかったんやけどなー。速い選手についていくべきだったのかもしれんけど、冷たい水を被りたくて自販機に寄ったのにCoke Onに手間取ったせいということにしとこかな。
とにかく楽しかった!

やっちろドラゴントレイル

8月11日、山の日には熊本県八代市でやっちろドラゴントレイルを走りました。竜の名前を冠する山々を駆ける~と聞くと格好良いように聞こえるけど、市内のど低山を60km走るとんでもない暑さとの戦いです。

九州内では珍しく駅伝部門がある大会で、4区間に分けて複数名でエントリーすることができます。二つ返事で快諾してくれた仲間とチームを結成し、「山田秀彦」というチーム名でエントリーしました。
あちこちで「誰?」とチーム名の由来を聞かれるので「金田一少年の事件簿みたいに4人の遺体から5人分の遺体をつくるバラバラ殺人トリックみたいなやつです」と答えたけど、 つまり4人の名前から1文字ずつ一番特徴のない文字を取ったってことです。一番特徴のある文字で「蓮部豪蔵」という名前も捨てがたかった。

Yes, We Are!!

わたしの受け持ちは2区。1区の山田“おがっち”豪彦選手が上位で走ってきたからマジで緊張した!わたし個人はいつも中団から後方で走ってるけどこの日は4番手、たったの13km。前後にいるランナーたちはここからまだ50km近く走るんやから負けるわけにはいかんって気合い入れて上りも岩場もプッシュ(当社比30%増)しました。

駅伝ってこんな感じ
距離が短いから飽きが来ないのも実に良かった

なんとか順位をキープして3区の山田“ハットリさん”秀弘選手にタスキを渡し、そして4区の大黒柱である山田“蓮田アニキ”孝則選手に繋げて、総合2位でゴール。1位の選手はなんとソロ参加。一番に連絡して駅伝参加を誘っていたのに断られたんだったな~wさすが判田くん!
共走を主旨としている本大会なので順位の表彰はないけど(そこがいいんよね)普段とは違う緊張感と協力を経験し、普段以上の出力で走ることができました。

タスキの代わりにゼッケンを繋ぐスタイル
無駄にハグする山田祐蔵選手と山田秀弘選手

気の合う仲間で1台のチームカーを出して次の中継ポイントへ移動したり、自ら選手として参加しながら他の選手を応援する時間がたっぷりあったり、上位陣にまじって緊張感のあるランニングができたり、またレース後に体力の余裕を残して(いや出し切れてなかっただけかもしれんけどw)打ち上げのお酒を楽しんだり。こういう駅伝参加はこれから強く推していきたいですねー。

いざ秋へ

これまでは頑張り過ぎずに快適さキープできる範囲でレースを走ってきたけど、それじゃ長い距離のレースを完走できないもしくはワンミスで完走が危ういポジションに自分がいることがわかってきました。伊達に3月5月と100kmレースで連敗DNFしてません。

今年の夏をショートレースに拘った理由はまさしくそこにありました。距離を短くして全体を把握・コントロールしやすくすることで安心して「頑張り具合」を一段階引き上げ、コンフォートゾーンを抜け出し、いつもの自分を追い越したかった。その成果がこれから再挑戦するロングレースに活かされるんじゃないだろうかと、そういうことです。
タイムだけでなく、心拍数や出力などのデータを活用し、主観的なしんどさと照らし合わせながらこつこつと夏の練習を積み上げてきて、その成果をレースで確認したって感じです。

MMPはパッとしなかったけどやっちろはすごく良い結果だったことが良くわかってて、今のところは正しい方向で取り組めているつもり。トレーニングの期分けが噛み合えば次の夏も同じようにショートレースを選ぶかもなあ。何より短いレースは前後の旅と食事やお酒も心ゆくまで楽しめるのが最高!

さて、10月になるといよいよ100kmウォークとウルトラマラソンが待ち構えていて、しかしそのひとつも終わらないうちから100kmのトレイルレースを追加してエントリーしました。じゃん!

KAMI100は距離と累積と制限時間の設定がなかなか厳しくて、これまで通りに走ったとして完走できるかどうかせいぜい五分五分、雨が降ったら確実に関門アウトといった具合。まさに今のわたしにとってこれ以上ない相手だし、いつか走ってみたかったOSJシリーズです。思いっきり挑戦したいすね。

バナー画像をはじめ、MMPの写真は小関信平さんによるもの。写真が強いと思い出が何倍にも強まって残るね。やー、すごい!

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