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AIを活用して一の湯の宿泊体験記事ができるまで──家族の感想を整理し、気づきを深めるプロセス
昨日、一の湯の宿泊記をnoteにまとめて、公開しました。
1年以上も更新していない怠け者の私が、久しぶりに記事を仕上げるにはAIの力が不可欠でした。
複数名の感想を踏まえて、宿泊体験の裏にある仕組みや工夫を文章に落としていくのは、久しぶりにチャレンジするには時間がかかりすぎます。
今回は、AIを使って、ほぼモバイルのみで執筆を進めたプロセスを振り返り、どのように情報を収集し、どのように記事へとまとめていったのか、具体的な流れをnoteにしてみます。
参考記事の活用──執筆の方向性を定める
記事の構成や文体の方向性を明確にするため、過去に執筆した以下の4つの記事を事前にChatGPTにインプットしました。
AIに文体を学習させる際のプロンプトとして、以下の内容を使用しました。
使用したプロンプト例:
これらの4つの記事の文体や構成を参考に、新しい記事を執筆してください。 文末のトーンを丁寧に保ちつつ、読み手に配慮した言葉遣いを心がけてください。 各セクションのつながりを自然にし、読者が読みやすい流れに調整してください。
記事の選定基準は、比較的最近の記事であること、記事の末尾にイベントや団体をおすすめしている記事であることでした。
過去記事を参考にすることで、記事全体のトーンを統一し、読者にとっても過去記事との違いを感じにくい記事を目指しました。
次に、家族の視点をより正確に把握するために、感想をどのように整理したのかを振り返ります。
家族の感想を記録する──自然な会話から気づきを得る
宿泊後の振り返りとして、家族それぞれの感想を記録することから始めました。
普段の会話の中で思い出を振り返ることで、より自然な感想を引き出せるよう工夫しました。
実施した手順:
スマートフォンの録音アプリを使用して、旅の感想を自由に話してもらう。
録音データを音声文字起こしサービス「rimo」でテキスト化。
話者ごとに発言を分離し、整理する。
録音した会話を文字起こしすることで、後から細かい表現やニュアンスを拾いやすくなり、執筆時の負担が軽減されました。
以下の画面は、rimoを使用して文字起こしを行った際のものです。
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次に、録音したデータをどのように整理し、執筆に役立てたのかをご紹介します。
音声データの文字起こしと要点の抽出
音声文字起こしが完了した後、AIを活用して要点を整理しました。
ChatGPTに以下のようなプロンプトを活用し、家族それぞれの視点を明確に整理しました。
使用したプロンプト例:
以下の家族の感想を整理し、それぞれの視点からの要点を簡潔にまとめてください。 妻、娘、父それぞれの意見を、具体的なエピソードを残しつつ、過不足なく整理してください。
文字起こしのデータを基に、ChatGPTに要点を整理してもらい、家族それぞれの視点を次のようにまとめてもらいました。
こうした準備を行うことで、記事全体のスタイルを統一し、読者にとっても違和感のない内容に仕上げることができました。
記事の構成を検討し執筆へ
収集した情報を整理した後、記事の流れを設計しました。
過去記事を参考にしながら、以下のような構成に決めました。
記事執筆のきっかけ
宿泊体験から得た新たな視点
家族の視点別に見る宿泊の工夫
運営の仕組みに学ぶこと
まとめとしての気づき
また、執筆時には、各セクションのつながりが自然になるよう意識しながら、適宜AIを活用して表現の調整を行いました。
記事執筆を通じて得た気づき
今回の記事作成を通じて、AIをうまく活用することで、執筆の手間を軽減しつつ、より深い気づきを得ることができました。
特に、家族の意見をいちど網羅的にAIで整理することで、今まで気づかなかった視点に目を向けることができた点が大きな収穫でした。
記事執筆を通して、以下のポイントが役立つと感じました。
録音と文字起こしを活用することで、家族の率直な意見を記録しやすくなった。
過去記事をインプットすることで、執筆の方向性がスムーズに定まった。
AIによる要点整理が、記事の構成を考えるうえで非常に役立った。
おまけとまとめ
もちろん、この記事もAIで作っています。
前の記事を作ってもらったChatGPTのスレッド上で以下の指示を出すだけで、記事の7割ほどは出来上がりました。
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出てきたものに、以下のような修正指示をかけて書き換えています。
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調整された記事の正誤/違和感チェックをした後、残りは自分の手で素材集めて30分程度で完成しています。
AIを使うと、執筆プロセスも記事化できるので、そういう意味でもメリットを感じますね。
「そんなプロセスでできた記事なのか」という観点でも前の記事を見てもらうと面白いかもしれません。
今後も、こうした工夫を活かしながら、日々の体験を記録していきたいと考えています。
「ブログ止まっちゃってるな…」「スキマ時間で記事作りたいな」と考えている方にはおすすめの方法なので、誰かの参考になれば幸いです。