昭和の男たち
今日も血圧が高く不安だ。もっと早く薬を飲むようにしたい。
徳田虎雄を描いたトラオがめっぽう面白い。
奄美大島は、古くは薩摩や琉球王国から攻められたり、戦後はアメリカに占領されて、人々は極限の貧しさと内地への複雑な思いを抱いていることを知った。
そのような環境こそが虎雄という怪物を生み出す。彼は兄弟が危篤になったときに医者を呼ぶことができず、亡くしてしまった経験から医師を志す。
徳洲会グループに込められたのは、命だけは平等という虎雄の信念だ。
目的のためなら手段を選ばないところは賛否両論あるのかもしれないが、今はこんな昭和の豪傑の生き様が眩しく感じられる。
村西とおる監督にも通じるスケールのデカさが痛快だ。