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ストーリーで伝える「面白さ」と「切実さ」

夏の足音が聞こえる。
ビールが美味しい季節がやってくる。

地元の牛久シャトービールは平成の最後に生産終了したようなんですが、生産量は少なくクラフトビールに近かったので、差別化集中戦略だったのかな......。なんて思う今日この頃。

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さて、今回はざっと競争戦略をテーマにした本で気になったポイントをつらつら~。

・競争の目的は市場シェアではなく、利益にある。最高を目指すものではない。
・戦略とは、自分で心底面白いと思える、思わず周囲の人にはないたくなるもの。優れたストーリーとは、思わず人に伝えたくなる話。
・戦略ストーリーの5Cは「競争優位(Competitive Advantage)」「コンセプト(Concept)」「構成要素(Components)」「クリティカル・コア(Critical Core)」「一貫性(Consistency)」。
・コンセプトは顧客に対する提供価値の本質を一言で凝縮的に表現した言葉(本当のところ誰に何を売っているのか、どのような顧客がどういうふうに喜ぶのか、要するにわれわれは何のために事業をしているのかなどのイメージが鮮明に浮かび上がること)。
・競合他社との違いを表す構成要素には、「他社と違ったことをする」SPの戦略と「他社と違ったものを持つ」OCの戦略がある。
・OCはごく日常な「仕事のすすめ方」に埋め込まれているために、実態は外部から見えにくい。模範困難性の高い文化とも近い?
・独自性と一貫性の源泉となる戦略の中核的な構成要素が、クリティカル・コア。
・「一見して非合理(キラーパス)」なことは、ときに競争相手に冷笑 or 黙殺されるものだが、大事なのは「なぜ」を貫いた論理的な確信があるか。

うーん、まだそれぞれの繋がりがちゃんと腹落ちできていない。あと2回くらいは読まないとダメだ……。

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ちょっと話はズレますが、先週こんなツイートをみました。
最初は「ふーん」とスルーしていたんですが、なんともいえない違和感を感じて(元スタッフがシェアしていたから、というのもある)、思わず人間関係が良好なうちのスタッフはどう思っているんだろう?と考えてしまったんです。

なぜ働くのか?を問うとき、評価やお金を理由にする人も多いですよね。ただ「人生一度きりだし」とか「せっかくなら楽しく働こうぜ!」と思えるようになるには、上から「面白く」「切実な」企業や戦略のストーリーを落とすことも重要な視点だと思いました。

ストーリーを聞いて「(自身が)やりたいこと」と合致しなくても、そのときはまだ違和感を感じても、たとえ自分にやりたいことがなくても、面白いストーリーを語っている先輩と『一緒に働きたい』思ってもらうことで働く理由や心理的安全性につながる。
上記の書籍では面と向かって言ってねと書かれているけど、私はメディアやブログを通してでもいいと思う。社長がいつもnoteで伝えてくれているとおり、伝えないよりはいい。

そんなことを考えていたら、6年前に「こんな人たちと一緒に働きたいなぁ」と感じていまの会社を選んだことを、ふと思い出しました。
あのとき、あの先輩たちは何をどう話してくれていたかな。これから自分はどう伝えられるだろうか。