天気予報という名の決算書
高校2年生くらいから私立文系大学を志望していて、長きにわたり数学(というか算数や数字そのもの)から遠ざかっていた私は、「財務」とか「会計」と聞くだけでちょっと鳥肌が立ちます(ゾワ~)。
正直、以下の2冊を読んでも「そ、そうなんだ」くらいにしか思えなかったのですが(分からないという以上に頭に入ってこない)、会社の先輩からいろいろ教えてもらい少しずつ理解が深まってきたので、このnoteではそれも含めたメモを。
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基本中の基本ちゅうのキホンチュウの
会社の先輩から教えてもらったなかで、腹落ちしたのはこのあたり。
・決算書の元となる財務3表は「貸借対照表(B/S)」「損益計算書(P/L)」「キャッシュフロー計算書(CF)」。
・それぞれ一言でいうと、B/Sは「会社の持ち物(資産・負債・資本)を定点観測で確認するもの」、P/Lは「B/Sから分かる資産をもとに事業活動を行った結果、どのくらいの売上になったのかを確認するもの」、CFは「何に現金をつかったかいくらあるかを表しているもの」。
・C/Fは以下の構成で成り立っている。
売上:全体の売上
売上総利益:▲原価
営業利益:▲人件費・給料・旅費交通費・広告宣伝費など
経常利益:▲株価・預金などの利息
当期純利益:▲法人税など
・CFの区分は「営業活動によるキャッシュフロー」「投資活動によるキャッシュフロー」「財務活動によるキャッシュフロー」の3つ
・B/SとP/Lは、株主や税務署、社員のために作成している
実は、2~3年上司だった人からは「クラアントのIR情報とかちゃんと見なよ」と言われていたので(よく分からないながらも)たまに見ていたんですが、暗号にしか見えなかったのです許して……。
だがしかし、いま! これらの情報をもとに! 試しにカゴメの決算書を見てみたらちょっと分かる(最近は動画多いですね)! 嬉しい!
また、以下のテキスト(タイトル未設定)をみると……。
1.連結業績
まず、連結決算の概要です。当期より IFRS に移行しております。
売上収益は 2%減の 885 億円、事業利益は 5%増の 54 億円、営業利益は 9%増の 72 億円、当期利益は23%増の 55 億円となりました。物流子会社を新物流会社 F-LINE に統合した際の一時利益などで、営業利益以降は大幅に増益となっております。
分かる! 分かる単語が増えてる!(小並感)。全文は以下です。
天気予報なんだナァ
改めて「MBAより簡単で英語より大切な決算を読む習慣」を見ると、Amazon・ジェフ・ベゾスCEOが株主に当てたレターや食べログの伸びしろなど、決算でチェックしたいのは上記項目にある数字から分かるものだけでなく、株主に向けた今後の展望や施策なんですよね。
晴れなのか曇りなのか、雨なのか。毎日見る天気予報のように、3カ月ごとに新しいものが公開される決算を見ておく必要性を理解しました。
株主になったら、どんな気持ちなんだろう? 3カ月に一度の楽しみな出来事ができるのかな。それとも、ハラハラしているのかな。次のステップはとりあえず一度買ってみる、ですね。
そんなこんなで、資料やテキストを唸りながらみていたら、隣にいた金融機関に勤める姉に「金融機関に就職しなくてよかったね」と言われました。そのとおりかもしれない。