【私が着物の先生になったワケ①】
「どうして着物の先生になったんですか?」
どうしてだろう。接客業が大の苦手。
先生になるのは考えていなかったけど、着物を仕事にできたらいいなとは思っていた。
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上の子が年長さんの1月。3月には卒園式があるというタイミングで、ある着付け教室の体験への勧誘電話がかかってきた。
そのときに応対してくれた先生が、なぜだか「着付けの先生はすごくいい」ということをたくさん話されていて(一方的にずっとしゃべっていて、私は子供のお迎えの時間になっちゃったので、体験全くできなかった(苦笑))、それが妙に心に残ったのでした。
その先生が言われていたこと。
〇パソコン仕事とかだと年齢の高い人と若い人だったら若い人の方を採用する。どんどんアップデートされて仕様も変わっていくので、ついていくのも大変。
だけど、着付けの先生は、年齢がいけばいくほど、ベテラン感が増し信用度も上がる。
〇定年がない
〇女性ばかりの仕事である
〇手に職をつけておくと強い
〇変な人が少ない
〇きれいな仕事である
最後の、「きれいな仕事」というのは、まず着物自体が美しいもので、そういう美しいものに囲まれているということ。
「変な人が少ない」というのは、ちょっと言い方が雑ですが(笑)、そもそも着物を着たいと思う人って、元ヤンキーでした、的な人が絶対数として少ないという意味です。別に元ヤンキーがいけないわけでも、元ヤンキーは着物に興味を持つなと言っているわけでもありません(笑)。
ただ、相対的にそういう傾向はあると働くようになってから感じました。
当時、特に私の中でヒットしたのは「手に職をつけておくと強い」でした。
子供が2人とも幼稚園生のときで、手に職を持っているママはいいな~と強く思っていたころだったというのがあります。
私の世代というのはパソコンも結構微妙で(笑)、小学校のPTAをやっていたときに痛感したのですが、パソコンができない人、家にない人、あるけど使うのはご主人で、パソコンで何かを作るとなったらすべてご主人にやってもらう人というのがあまりにも多くてびっくりしたのです。
普通にパソコンを使っていて、どちらかというと得意だった私は、着物の先生になると言ったときに、いろいろな人に驚かれました。
「こんなにパソコンができるのに、なんで!?」って。
多分、ちょうどIT系に触れてこなかった人と触れてきた人の割合が逆転するちょっと前の世代なんじゃないかと思います。
けど、その体験教室のときの先生が言われた、パソコンができる人がいたら若い人を採用するよねというような話も「確かに、そうだ」って腑に落ちたのでした。
***
着付け教室に通うようになったのは、3月にある息子の卒園式に着物を着ること、そして翌年にある娘の七五三で自分で着付けてあげること、が目的でした。
が、「着付け」を仕事にできたらいいなとは、最初から思っていたのでした。
次回からは、公に話すのは初めての話をしていきたいと思います。
正直、話すのは勇気がとてもいるのですが、読み物として楽しんでもらえたら嬉しいです~。
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