ハートの量
人のハートに注がれる
エネルギーの量も、
その燃費も、
もとの容器ですら人それぞれなんだと、
帰り道に銀杏を匂い、
寒さすら感じさせる風に心躍らせ、思う。
あの人は大きな容器に、
なみなみとエネルギーが入っている。
その人は、特段大きい容器ではないけれど、
上手にエネルギーをやりくりして、
行きつけのガソリンスタンドがあるのか、
満タンにし直すのだって得意なんだ。
私は、、、
容器は人並みだけど、
人に会えばドバドバとそれを使うし、
自分で上手にエネルギーを満タンにできない。
これまでの人生、満タンになった経験なんて、
実は数回かもしれない。
だから休息をマメにとって、
7割くらいに再充電する。
だからあの人よりも、その人よりも活動量は少なくなる。
前はそのことに大きな劣等感を持っていた。
でも最近ね、
あの人と、
その人と、
それと私
みんな違うことが、解った。
ジュワっとトーストの上で溶けたバターみたいに。
進みの遅いじぶんはまだ、どこかで赦せていない。
でも、私は、私のからだで生きないといけない。
私は、私を見つめ、愛し、私の生を生きなければいけない。
あ、最近なんかわかったことなんだ、これ。
鬱になっていくほど、口を固く閉ざす癖もどうにかしないと。
寒暖差で、眠たくて、だるい日が続く。
ほこほこした焼き芋にかぶりついて、
どうかほぐしてください、心もからだも。
それから、焼き芋を食べ終える間だけでも、
どうかナカに棲む自分を抱きしめてあげてください。
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