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自己紹介:着物に魅せられた理由


1. 着物への興味が芽生えたきっかけ

着物との出会いは、純粋に「自分で着られるようになりたい」という思いから始まりました。洋服のようにサッと着られるものではなく、手順を踏み、手先の細やかさと身体の感覚を活かした技術が求められます。その奥深さに心惹かれた私は、着付けを学ぶことで、「文化の一部」を吸収することに魅力を感じるようになりました。

2. 着物の魅力:同じ形で多彩な表現

着物の最大の魅力は、シンプルな形(直線裁ち、8つのパーツ)にもかかわらず、素材や模様の選び方次第であらゆるTPOに対応できる点です。例えば、華やかな振袖は成人式や結婚式などの祝い事に、シックな訪問着は格式ある場、紬は日常生活。色無地や江戸小紋のように、帯を変えればフォーマルからカジュアルまで対応できるものもあります。着物が持つ幅広さは、現代の洋服にはない特別な力を感じさせてくれます。

私自身、着物を学ぶ中で、この多彩な選択肢と表現の可能性に驚かされることが多くありました。季節感や場所に合わせたコーディネートを考える楽しさは、着物ならではのもので、これがまた私の興味を引き立てる要素になりました。

3. 着物を着ることで得られる自己肯定感

洋服で褒められる場面は多くありませんが、着物を着ると「着ていること」「着姿」「コーディネート」に対し「素敵ね」「いいじゃない」と言っていただくことが増えました。さらに、着付教室の中間層は40-50代の主婦であるため、着付師業界では30代は若手です。「若いのに偉いわね」「仕事をして着付けのまで勉強してすごい」とお褒めの言葉をいただくこともあります。

決して誰かに褒めてもらうためにやっているわけではないのですが、「着物を着ている自分」「誰かに着せられる自分」は普段よりも自信を持つことができます。このような自己肯定感は、着物の持つ特別な力から生まれていると感じます。着物を通して私自身の中に自信が芽生え、その自信がさらに着物への愛着を深めています。

4. きもの文化検定を通じて見えてきたもの

きもの文化検定を受験したのも、このようにして深まった着物への愛着からでした。着物は単なるファッションではなく、数百年にわたる日本文化の歴史や、先人の知恵、職人の技術が詰まった「生きた文化」だと強く感じるようになりました。検定の勉強を通して、着物の歴史や製作工程を学び、その深さに驚かされると同時に、ますます着物が好きになりました。

5. 着付師として目指す未来

現在は成人式などの「季節限定着付師」として活動しています。特に振袖の着付け技術は、お嬢様のハレの日の「カワイイ」を作り上げる重要な役割で、やりがいと誇りを感じています。普段は事務職として働いていますが、AIに取って代わられる可能性が高い仕事です。それに対して、着付けの技術はAIやロボットでは再現できない仕事です。

私が目指すのは、着付師として働くことだけではなく、着物を通じて日本文化の素晴らしさを伝え、一人一人のお客様に特別な日を提供することができる仕事。「またきものを着たい」「きものをもっと知りたい」と思っていただくこと。それが、私にとっての理想の未来です。


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