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着物と着付教室の賢い選び方:30代OLのリアルチョイス


はじめに

着物の魅力は、その深い歴史とバリエーションの多さにあります。しかし、どの着物を選ぶべきか、どの着付教室に通うべきか迷う方も多いのではないでしょうか。この記事では、着物の選び方と、着付教室を選ぶ際のコツをお伝えします。私の事例も交えてお伝えしますので、ぜひご参考にしてください。

TPOのチョイス

TPO(時と場所、場合)に応じた着物の選び方は、その素材や模様によって大きく変わります。例えば、正絹の豪華な刺繍や古典柄が施された訪問着はフォーマルな場にぴったり。一方で、抽象模様や縞・格子柄の紬や木綿は、カジュアルな普段着として気軽に楽しめます。

パーティーなど改まった場に行く機会がない私の箪笥は、紬と名古屋帯、洒落袋帯が大半を占めています。訪問着や織りの重厚な袋帯も持っていますが、着る機会は多くなく、ちょっと派手かもと思いつつ美術館に行く際に着たりしています。

季節感で魅せるコーディネート

着物の衣替えは10〜5月が袷、6月と9月が単衣、7〜8月が薄物となっています。
しかし、4月や5月でも気温が高い日もあります。私は個人的なお出かけであれば衣替えルールに囚われずに先取りをしています。例えば、4月の夏の日差しを感じる日には単衣を、6月のカラッと晴れた日に薄物をチョイスしたり。特に、春〜夏は前倒しすることが多いです。具体的な日を境に装いを替えるというよりは、その日その日で天候に合わせたコーディネートを組んでいます。

また、季節ごとのモチーフを取り入れることで、季節感のあるスタイルが楽しめます。私の小技は、帯留で季節感を出すこと。例えば、年始にはその年の干支、春には梅や桜、夏には水滴の形やタツノオトシゴ、秋には紅葉やイチョウ、冬にはクリスマスリースのモチーフが季節感を引き立てます。
着物や帯だと金銭的にも保管スペースもハードルが高いですが、帯留ならかさばらずに保管できるのでおすすめです。Amazonの数百円、海外サイトの1〜2ドルのブローチを購入し、帯留に加工して使っています。

フリマサイトで楽しむ着物選び

最近では、フリマサイトで気軽に着物を購入できるようになりました。お気に入りに登録して本当に欲しいか考え直したり、割引を待ってみたりと、非接客だからこその便利さがあり、かつ手頃な価格で入手できます。
例えば、新品で20万円の着物を購入するよりも、2万円でリサイクル着物を購入し、気軽に楽しむ方が断然おすすめです。予算5万円もあれば、フリマサイトで満足のいく着物と帯のセットを見つけることができるでしょう。

私自身、着物と帯のほとんどをフリマサイトで購入しています。着物は裄と身丈が大体合っていれば十分です。帯揚げと帯締めは新品購入、帯留はハンドメイドで作ったりして、没個性にならないコーディネートに仕上げています。古臭さを感じさせない、現代的なアレンジを加えた自分らしいスタイルを作り上げるのも一興です。

着付教室の賢い通い方と押し売り対策

格安の着付教室は魅力的ですが、選ぶ際には注意が必要です。多くの場合、こうした教室は着物店のグループ企業によって運営されており、コーディネート講座やフェスタと称した販売会で着物や小物の購入を勧められることがあります。私自身も、知らずに入会した教室でコーディネート講座を受講し、営業を受けた経験があります。

そんな場面で役立つのが、お断りのフレーズです。実際に私が使ったのは次のようなフレーズです。

「似たものを持っているので」
「予算外なので」
「ローンは組まない主義なので」
「なんとなく好きじゃないので」
「その日は都合が付きません(販売会自体に行かない)」

初めてのコーディネート講座で状況を理解し、2回目以降全ての販売会をすべて欠席しましたが、進級試験は無事に受けられ、合格して進級することができました。

押し売りかどうかは「買う側の気持ち」に大きく左右されます。心から欲しいと思っていないものを購入してしまうのは、「押し売りに屈した」と言えるでしょう。重要なのは、自分の意志で納得して購入すること、そして欲しくないものは断る勇気を持つことです。

個人運営の着付教室なら営業に合う確率は低いかもしれませんが、初心者の習い事予算としてオーバーしてしまったり、その先生と合わないリスクもあります。
格安着付教室が悪いわけではありません。曜日を振り替えたり、先生を変えることができたりといったメリットも多くあります。目的を「習うこと」と割り切れば、着付の基礎をコスパ良くしっかり学ぶことができます。​

おわりに

着物は、その深い歴史と多様なスタイルで、私たちの生活に特別な彩りを加えてくれます。TPOや気候に合った素材や模様、自分らしいコーディネートを楽しむことで、より一層、自信を持って着物を着こなせるようになります。また、着付教室を選ぶ際には、自分のスタイルに合った教室を選ぶことで、無理なく着物ライフを楽しむことができます。この記事が、着物選びや着付教室選びの参考になれば幸いです。

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