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婚礼と着物 【キルモノvol.47】

キルモノvol.47

婚礼と着物



編集後記

半月遅れの公開となってしまいました。
が、なんとかかんとか毎月続けられています。
あとちょっとで50回!
丸4年近くやってるんですね。そりゃネタも切れるわ。
今回は、普段着物からはだいぶ逸れますが
婚礼と着物についてのお話。
婚礼など式典の衣服は変わらないもののようで意外と時代によって変化があります。
現代もまたコロナ禍を経て、婚礼事情は変わってきているような気がします。
家族がメインの小規模な結婚式、写真だけのフォトウエディング、これからまた増えるとは思いますが いっとき海外挙式は減りましたしね。
あと、2次会がかなり減った気がします。
和装は前撮り撮影だけ、もしくは着ないという方もかなり多いです。
和装の婚礼、素敵なんですけどね。

実際の結婚式をプロデュースみたいな事には興味はないのですが、昔の婚礼の再現というか
みんなで黒留袖で集まって 花嫁のお支度を眺める会みたいな結婚式ごっこをイベントとしてやりたいなあ。とぼんやり妄想しています。

花嫁以外黒留袖の記念写真を撮りたい…。古民家とかでさ。

ほだれ祭はひたすら楽しかった。
自分の結婚式をやりたい願望は皆無(裏方が好き)だった私ですが、
初嫁さんは軽く結婚式並み、いやそれ以上の主役感ですよ。
ああ、楽しかった。
巨大な男根の神輿に乗せて担いでもらえる経験はそう無いよ!
雑誌や新聞、テレビなどメディア取材もあるよw
富くじ(餅まきみたいな儀式)投げるのも超楽しいよ。みんながこっち向いてお菓子やくじが投げられるのを待ってる感じ、ライブのステージに立ったみたいな気分だよ。
初嫁ではなくても、神輿に乗せてはもらえますが、初嫁はかなりのVIP待遇なので チャンスがあるなら絶対に初嫁さんで参加するのがおすすめです。
また栃尾に遊びに行きたい。
とっても好きな場所がまた増えました。

今回の参考図書

昭和の花嫁スタイルは、
昭和33年の きもの全集 より

ほだれ祭に参加するにあたって参考にしてたのは、戦前の雑誌たち。

昭和8年婦人倶楽部5月号付録 美人になるには より

襲の着付けについてはいろいろ読んでみましたが、概ねこれに書いてある感じだったかな。
私の場合は別々にリサイクルショップで買い揃えた留袖と襲だったので、サイズも合ってなくて 縫い留めないと本当に着るのが難しかった。

戦前の結婚関連の本

左上から

昭和8年婦人倶楽部5月号付録 美人になるには
昭和5年主婦之友新年付録 美容と作法の寫眞画報
大正5年婦人世界秋季増刊 嫁入支度
左下より
昭和9年主婦之友三月号付録 婦人美容辞典
昭和8年婦人倶楽部新年号付録花嫁花婿必要帖
昭和12年主婦之友新年号付録 花嫁さん全集
昭和13年主婦之友新年号付録 結婚秘典

こちらは戦後の本

左より
昭和28年主婦之友新春特別号付録 図解和裁百科事典

花嫁着付けの解説

真ん中
昭和33年主婦と生活10月号付録 きもの全集

ほんとこの写真最高!

右 
昭和29年主婦の友11月号付録 新時代の和服

大好きな江馬務大先生の本より

江馬務著作集
7巻 一生の典礼

4巻 装身と化粧

これの揚帽子(今の角隠し)と綿帽子の研究 面白いんですよー。キルモノの内容に反映されてないですが。

こちらは現代の本ですが、
田中圭子さんの日本髪大全

こちらの花嫁さんについての記述も参考にしました。
花嫁研究、民俗学的な観点からも、服飾史的な観点からも興味深くて まだまだ研究は続きます。
そんなこんなで、普段着物からは脱線しつつも 着物や着物にまつわる全てに興味を持ってこれからもキルモノお届けしますので皆様どうぞよろしくね!

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キモノキイキイ 着物沼のじぞう
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