閑話休題 着物と 罪悪感
おはようございます
着物推しの紅です。
今朝は だいぶ 涼しくなりました。
今年は金木犀が 遅いような気がしています。
〈 古いものと どう付き合うか? の巻 〉
和裁をするときに あると便利な道具。
どこにいても この台を広げれば あっと今に
和裁室に早変わり。
令和の日本では 見たことある人 少ないだろう。
40㎝×30㎝くらいの 厚い板が6枚連なっている。
屏風畳みにすると1枚分の板の大きさに。
その名の通り
着物の反物を上に乗せて 寸法の印をつけるときに使う。
裏側には さまざまな着物の種類の 反物の裁ち方図がずらりと並んでいる。
見事に。
最近は手芸店でも見かけない。
紅が 和裁を始めたときに 手芸店に印付け台を買いに行った。
布製 と 紙製
が並んでた。
布製は7000円くらいで ちょっと手が出なくて
紙製が3000円程度、 そちらを買い求めた。
20年くらい経つけど まだ 現役で使っている。
#SOS
友人から 届いたSOS
先月
彼女のお姑さんが亡くなられた。
息子である彼女の夫さんが荷物の整理をして
着物を大量に捨ててしまったとのこと。
驚いた彼女が すぐにゴミ置き場に向かい 回収。
その 仕分けをして欲しいと 紅に依頼が来た。
#依頼
車で迎えに来てくれて おうちに行くと
ベランダに黒い袋が10個。
とりあえず
片っ端から開けていき
残すもの すぐに処分するもの。
瞬間的に判断して仕分ける。
埃や 虫ガラ なんかを はたいてから
部屋の中に入れる。
着物が包まれていた 畳紙は この際だから
全て処分。
#仕分け
リビングの床に
着物がたくさん積み上げられた。
彼女が必要なものを より分けて
畳んで ビニール袋に防虫剤と共に入れ しばらく置いておくことに。
掘り出し物は 河合美術織物の唐織の袋帯。
「きっと 50万円くらいはするよ〜」
捨てられなくて よかった💦
いらないものを いただくことになった。
紅にとって ありがたいのが その 印付け台。
布製の 裏に反物の裁ち方図が 見事に載っている。
「これ! 今はなかなか手に入らないの」
#気持ちが軽くなる
彼女と紅のやりとりを聞いていた 夫さんが
「罪悪感が なくなった」
と
何度か口にした。
残された 大量の着物をどうしたらよいのか わからずに
エイヤッ! と処分したのはいいけれど
気持ちが塞がっていたという。
「気持ちが軽くなったなら よかったです」
夫さんが 美味しいパスタの夕飯を作ってくれて 産地から買ってきたばかりという枝豆とビールをご馳走になった。
初物〜
たくさんの羽織をいただいたのを積み込んで また車で送ってもらった。
着物を着ない令和の時代には 羽織はもっと着られない。
リサイクル屋さんでは
ウールや羽織は ゴミのような扱いだったのを
いつも淋しく思っていた。
羽織を仕立てるのはとても大変なの。
紅はお手上げ💧
それに色柄がとても美しいものが多い。
なのに ゴミ扱い・・・
◯ハオルン
マルシェなんかで 気軽に着物体験してもらうには 羽織っていいんじゃない?
って ちょっと思っている。
着物みたいに着付けに時間がかからないのに
写真に撮ったら 映えそうでしょ。
紅の手元にある 羽織も もう一度見直してみようと思う。
今日の写真は 折り鶴と花嫁
願いを込めて。 紅
よろしければサポートお願いします。m(_ _)m 着物のテーマパークを作るのが夢です。 令和の女性たちにも(もちろん男性も)ふだん着物を楽しんでもらえたらいいなと思って活動しています。 紅