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帯枕の紐、どの高さで結んでますか?

帯枕の紐を結ぶ高さについて、ここ最近色々と試行錯誤していました。

帯枕とは、お太鼓結びをするときに使用する、お太鼓の形をきれいに保つための着付け道具のことです。

皆さんは帯枕を使うとき、どのように帯枕の紐を処理されていますか?
私は2つの方法を試し、自分に合う方法を見つけました。


実際に試した方法2つ

今回私が試した方法は次の2つです。

① 帯枕の紐を地面に対して水平に結ぶ  
② 帯枕の紐を背中から腹側にかけて斜め下に結ぶ

それぞれの方法には次のようなメリットとデメリットがあります。

① 帯枕の紐を地面に対して水平に結ぶ

帯上線で結び、帯の中へ入れる(紐の位置はほぼ帯上の辺り)  
◎メリット:帯枕の高さがずれにくい  
△デメリット:胸下で紐を締めるため、窮屈に感じやすい

② 帯枕の紐を背中から腹側にかけて斜め下に結ぶ

紐を帯幅の中央あたりで結び、帯の中へ入れ込む(紐の結び目は帯の中央あたり)

七緒 Vol.72 winter 2022 より抜粋

◎メリット:紐を結ぶ位置が低いため、窮屈にならない  
△デメリット:帯枕の位置が安定しない、ズレてくる

元々は①の方法しか試したことがありませんでした。
しかし、雑誌で②の方法を知り、胸下のしめつけが少ないという理由で②を試してみました。

②を試してみた結果…

確かに、胸下のしめつけは軽減されました!
しかし、動いているうちに少しずつ帯枕が下がり、お太鼓が下にだれてきて形が崩れてしまいました。
お太鼓の上辺がピチッと背中についていると着心地もいいのですが、背中から少し浮いてしまうとそれがずっと気になる気になる…

そして紐を帯の中に深く入れ込む際、胸紐や伊達締めを一緒に下へ押し込んでしまうようで、衿合わせが少しずつカパカパしてしまいました。

何度かこの方法で試してみましたが、②の方法は私には合わないことがわかりました。
自分の体型や、無意識の着付けの癖が原因かもしれません。

こんな方法でとりあえずは解決!

私の場合は、①のやり方が安心、残る懸念点としては紐によるしめつけ感です。
この点に関しては、帯枕を変えることで①の方法でもしめつけが気にならなくなりました。

変えた帯枕は、たかはし着物工房さんの帯枕、空芯才Dx。

紐の部分が伸縮性があり、胸下でしっかり締めてもしめつけ感が少なく、かつ帯枕もズレませんでした。

そしてこの帯枕、軽くて通気性も良いため暑い季節でも蒸れにくいんです。
ネットに入れて洗濯可能なところもありがたい!

色々試してみる、実践が大事。

現在、着物雑誌やInstagram、YouTubeなど様々なメディアがあります。
そのため、帯枕の着付け方法ひとつ取っても多岐にわたって紹介されています。
しかし、「この方法が最適!」とオススメされているものでも、実際に試してみない限り、自分に合うかどうかはわからないということを再確認しました。

そうやって試行錯誤することで、自分にとって最適な着付け方法が少しずつ身についていくのだと感じます。

みなさんは自分なりに工夫されている着付けのポイントはありますか?
そのポイントはどのようなことでしょうか?
よかったらコメント欄で教えてください。

最後までご覧いただきありがとうございました。
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