七五三の着物は何が必要?準備はお早めに
子どもが着物を着る機会といえば、宮参り・七五三参り・十三詣りが有名なところでしょうか。
言葉ではよく聞くけれど、宮参りって何がいるの?七五三とはどう違うの?
この辺り、皆さんは説明できますか?
私はというと、2人の子どもの宮参り・七五三を経験して、何となく違うことはわかるものの、具体的に何がどう違うのか、言語化まではできませんでした。
今回は、七五三を中心に私が学んだ情報をまとめていきます。
「自分の着る着物のことはある程度把握しているけど、子どもの着物はよく知らない」
「そういえば、近いうちに子どもの七五三の予定がある」
そういった方の参考になれば嬉しいです。
※七五三のような行事ごとは、地域やお家によって風習やならわしが異なります。
記事の内容は「これが正解」というものではありません。あくまで一つの情報として参考にしてくださいね。
そもそも、宮参りと七五三の着物の違いって?
この質問、答えがパッと浮かぶでしょうか?
大きな違いとしては、袖の部分です。
宮参り着として仕立てられた着物の袖は、袖口が閉じられておらず、袖下まで開いた状態です。
また、袖下が閉じられていないため角の丸みもありません。
宮参りをするのは、多くは生後1ヶ月頃。
実際には着物に袖を通すわけではなく、赤ちゃんの体の上から着物をかけるような形で使用します。
その宮参り着を七五三の時に使用するとなると、袖口を閉じて丸みをつけたり、裄や身丈を直す必要があります。(裄を調整した部分のことを肩あげ、身丈を調整した部分のことを腰あげと言います。)
そのまま使用できるわけではないので、七五三で宮参り着を使う場合はある程度早めに仕立ての準備をしておく必要があります。
七五三って何歳の時にやるもの?男女での違いは?
七五三を行う男女の年齢は、地域によって差があります。
私が住む地域では、男の子は3歳と5歳、女の子は3歳と7歳でした。
それぞれの年齢で着るもの、必要なアイテム
3歳のとき
男女ともに、宮参り着を調整すれば着用できます。
長襦袢(着物の下に着るもの)・着物を着せて、帯を締めるのはまだ窮屈に感じる場合があるので帯はせず、紐で結ぶだけ。その上から被布を着せます。
男の子の場合は、袴を着る場合もありますが、3歳の時点では必ずではなく、女の子と同様着物に被布でもOKです。
私の息子は3歳のときに袴を着用しましたが、本人は着慣れないので動きにくそうで、親は袴の紐がほどけてしまわないかとハラハラしました。
被布を着用できるのは3歳のときだけなので、被布もかわいくて良かったかもなぁ、と今では思います。
5歳・7歳のとき
5歳以上になると、宮参り着は体格によっては着れない子も出てきます。
元々宮参り着は背縫い(背中の中心にある縫い目)がなく、着物の幅が狭く作られているため、胴回りの幅が足りない場合があるそう。
着用する年の夏休みくらいにはあらかじめ着せてみて、幅が足りるかどうか、確認する必要があります。
着れたらラッキーですが、どう見ても幅が足りない、となると別の着物の準備が必要です。
また、男女ともに3歳で使用した被布も5歳以上ではサイズ的に厳しくなってきます。
女の子は着物に帯、男の子は袴を着用します。
宮参り着が着られなくなったら、何を着る?
宮参り着が小さくなってしまったら、もう一つサイズの大きな着物を準備する必要があります。
仕立てる場合は、お店にもよりますが、四つ身の着物になるそうです。
この四つ身、仕立て方には以下の2通りがあり、それぞれメリットデメリットがあります。
①大人になってからも着られるように仕立てる→ その都度肩あげや腰あげなど寸法の調整が必要。生地が余る分ごろつきがあるが、長い期間1つの着物を楽しむことができる。
②着るときの年齢の寸法に合わせて仕立てる→ 寸法ぴったりで着心地は良いが、成長に伴い着られなくなる。
お財布に余裕がある方であれば、②もアリですが、一般的には、①のパターンが多いかもしれませんね。
我が家の娘が7歳のときの七五三は、私や私の姉が7歳の頃に着た四つ身の着物を使用しました。
母がきれいに保管しておいてくれたおかげで、多少の汚れはあるものの、問題なく使うことができました。
5歳の男の子、必要なアイテム
5歳の男の子が大人と同じように袴を着ることを着袴の儀と呼びます。
袴が着られるほど大きくなったことをお祝いする気持ちが込められています。
そのときに必要なアイテムは以下の通り。
この場合、紋付きの羽織を使用するのが一般的のようですが、我が家は着物に紋が入っていたため羽織は使用しませんでした。
7歳の女の子、必要なアイテム
女の子は着物についている紐を取り、大人と同じように初めて帯を結ぶ儀式として、帯解きの儀があります。
必要なアイテムは以下の通り。
男女ともに着物・長襦袢は着る年齢によって寸法に合わせて調整する必要があります。
身丈と裄を測って、それに合わせて肩あげ・腰あげをしておきます。
仕立てをお願いする場合は、こちらも3歳の時と同じようにその年の夏休み頃には依頼をしておくと安心。
忘れがちですが、帯も種類によって幅や大きさが違うので、着物とのバランスをみて用意しておくと良いそうです。
意外と忘れがち、草履のチェック
そして忘れがちなのが足元です。
足袋と草履はサイズが合っていないと、とても動きにくいもの。
そして草履になれていないと、サイズが合っていてもこれまた動きにくい。
オススメされているのは、七五三の数ヶ月前には合ったサイズの足袋と草履を準備し、家の中で履いて慣らしておくこと。
遊びながら草履になれておくと、外でいきなり履くよりはハードルが下がります。
それでもどうしても慣れることが難しい場合は、写真を撮るときだけ草履にして、それ以外はスニーカーで過ごすのもアリだと思います。
無理やり着たり履いたりしたことで、着物や草履が嫌いになってしまってはもったいないですし、何のためのお祝いかわかりませんからね。
準備は早めが肝心 大人の準備もね
幼い子どもを育てていると、毎日が目まぐるしく1ヶ月なんてあっという間に過ぎてしまいます。
七五三の準備は少し早すぎるかな?と思うくらい早めからしておくとちょうど良さそうです。
忙しい生活の中での準備は大変なことではありますが、3歳の我が子、5歳の我が子、7歳の我が子をお祝いできるのはその時しかありません。
そして、後悔は後からしかできません。後になる前にココロとモノの準備をしてみてはいかがでしょうか?
そして、七五三の主役は子どもですが、親の準備も必要。
着物を着ようと思っている方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
私が実際にどんな着物を着たのか、どんなココロとモノの準備をしたのかをまとめています。
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