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ふだん着物、カバンはどうする?

ふだん着物を始めると、着物や帯など必須のアイテムは目が行きますが、小物は後回しになりがちになります。
襦袢じゅばん草履ぞうり足袋たびなど…カバンもそのうちのひとつではないでしょうか。
私もふだん着物を始めたころ、「そういえば、着物のときのカバンはどうすればいいんだ?」とふと考えました。

お気に入りのカバンなら、洋服も着物も関係ない

色々調べたり考えたりした結果、たどり着いた答えがあります。それは、
「ふだん着物のときは、洋服と同じカバンを使う」ということ。

その理由は、洋服のときのカバンを着物で使っても、そこまで違和感がないからです。
洋服のときでも着物の時でも、カバンの中身はほとんど変わりません。
どちらもカバンはカバン、それなら、一緒のものでいいのでは?と思ったのです。

そして、着物と洋服でカバンを一緒にすれば、管理する手間や支払うコストを減らすことができるというメリットもあります。

手持ちカバンのスタメン。持ち手の長さがカギ

私が実際に使っているのは、主に3つ。

左:cutteさん  中央:cutteさん  右:OURHOMEさん

3つのカバンに共通するのは、ショルダーベルトがあり、かつ手持ちもできること。

肩かけできると、持っている荷物の重さ軽減になりますし、両手が空きます。
そして、手持ちもできると肩が疲れたとき一時的に手持ちに変えることができます。

写真にうつるときは手持ちでカバンが持てると、スタイリッシュに見えるのもポイント。

もうひとつ重要なのが、軽さ

そして、カバンは軽い方がより使い勝手が良くなると感じています。
着物を着て過ごすことに慣れないうちは、着ているだけでも疲れやすい場合があります。

着物を着る=疲れる という意味ではありませんよ。
あくまで、着物を着ることに慣れていない場合です。

着物を着ると、洋服とは違う緊張感があったり、洋服よりもいい姿勢が保たれるので普段よりも背筋がピンと伸びます。
(私は着物を着ることで猫背が矯正されるので、まさにこのパターンです)
そういった意味で、普段よりも疲れやすい可能性があります。

そこに加えてカバンが重たいと、疲れる要因が増えてしまうのです。
せっかくの着物姿を楽しむなら、疲れにつながる要因は取り除いておくほうがいいですよね。
スマホや財布、モバイルバッテリー、飲み物などを入れるとそれだけでもそこそこ重さがあるので、軽いカバンの方がお出かけを楽しむことができます。

イチオシのカバンとの出会い

最近の私のイチオシは、cutteさんのナイロンワッシャー巾着。

このマスタードはどの色の服でも合う。かわいい。

オーダーメイドできるカバン屋さんで、インスタグラムのDMでのやり取りも可能です。

元々商品としてある巾着を少しカスタムする形で作っていただきました。
私がカスタムをお願いした条件は、このような感じ。

・A4サイズが横長で入る
・手持ち/肩かけの2種類の持ち手がある
・カメラやiPadなど重たいものも入れるので、持ち手の幅は太め
・着物の袖が引っかからないように、肩かけの持ち手は少し長め

こだわったポイントは、2種類の持ち手の太さと長さです。

持ち手が細いと荷物の重さをダイレクトに感じて、着物の生地のスレもつながるので幅を太めにしてもらい重さが分散できるように。
手持ちは2.8cm、肩かけは5cmの幅にしてもらいました。

長さにこだわった理由は、肩かけ部分が短いと着物の袖が持ち手にくぐらせにくいから。これは着物ならではのポイントとも言えます。
一般的な肩かけより少し長めの60-65cmにしてもらいました。

カバン全体とのバランスもあるので、その辺りはお店の方と相談しながら決めました。

完成したカバンは、見た目のかわいさももちろんのこと、機能性もバッチリでした。
持ち手を長めにしたことで袖が引っかかるストレスもなく、カバンの生地自体がとても軽いので、1日持っていても楽ちんです。
それに加えて、撥水性が高い生地だったので、少々雨に濡れても平気というありがたさ!

ヘビロテ決定。

〇〇らしさよりも、自己満足が大切

着物の生地のスレやダメージのことを考えると、肩かけでカバンを持たない方がいいのかもしれません。
いわゆる着物用のカバンと言われる利休りきゅうバッグなどは、手持ちオンリーの形がほとんどです。

でもきっと、私の場合は、手持ちだけでは荷物が重たく感じて疲れてしまいます。それではふだん着物でのお出かけは楽しめないと思うのです。

自分好みの、テンションの上がるもので自分にとって機能性が優れているアイテムを使う。
これは洋服でも着物でも、靴でもカバンでも同じことが言えるかもしれません。
利便性やデザイン、そのアイテムを使う自分自身が満足できることが一番大切だと思います。
「着物だから〇〇を使わないといけない」という思い込みの枠を外すと、ふだん着物の世界をより楽しむことができますよ。

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