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背筋が凍ったミスの話

こんにちは。
今日は和裁中のミスについてのお話。
どんなに気を付けていても、丁寧に進めていてもミスは起こりえます。
だって人間だもの・・・

これは私がした&見てきた背筋が凍ったミスの話です。

一番多いのは単純に印の付け間違え
これは物差しを見間違えたり、寸法を勘違いしてしまったりで起こりえます。比較的すぐに直せるが、めんどくささとがっくりはぴか一。

せっかく縫ったのにとがっくり来ます。
反物によっては縫い直すことによって痛むものもあるので、印をつける前・縫う前は要チェックするしかない。

次は私のようなうっかり者がやってしまう、衽の付け間違え
上前にするか下前にするか柄合わせしているにもかかわらず、印を見間違えたりして間違えてしまうことがあるんです。
自分の着物なら妥協できても、お客様の物はダメ!絶対ダメ!
というころでやり直しです。

柄合わせのミスに関しては袖でも簡単に起こりえます。
そのため、そんなことにならないように工程をルーティーン化して、確認作業・仕立てる順番などを通して小さな違和感に随時気が付けるように訓練します。それでなければ本当に危ない。

そして、裁断ミス。
これもあり得ます。通常は見頃には揚げ分などで多く見積もって裁つので多少なら問題ありませんが、寸法を把握し間違えていたりしたら大惨事です。
これはさすがに着物にできなかったことは見たことないです。が、訓練校時代に違う場所を切ってしまうクラスメイトは何回か見ているので、布を切る前には嫌になるほど確認しています。

また、反物の裏表見間違え
反物の表がわからないなんてことある?って思いますよね。
よくあるんです。本当に裏表の判別がしずらい反物。
最初の反物の巻き具合で基本判断し印をつけますが、それが途中で分からなくってしまったり、その巻き具合が怪しかったり。
こちらだろうと仕立ててしまったら下手直しになります。
時間と労力が失われる悲しい結果。

最後に正直これが一番怖い、衿肩明の切り間違え。
場所・寸法どれをとってもやってしまったと顔面真っ青になります。
特に衿肩明を多く切ってしまった場合。
センチに直せばほんの数ミリの話。それでもケーキのデコレーションで上に物が落ちて台無しになるくらいの大惨事なんです。怖いよー
カバーの方法はいくつかありますが、下手直しする際に分かってしまう方法。発注先との信頼関係を考えれば、自己申告してリカバーするのか、新しい反物を自費で購入して作り直すのか等先方に判断を委ねた方が良さそう。

反物に挟みを入れることは毎度怖いのですが、衿肩明がとにかく怖い
※引っ張って裂いてしまった人も見たことがあります。それも同上の直し方に・・・

まだまだありますが思いついたよくありがちなミスの話。
ここまで書きましたが、こんなミスがないように日々和裁士は細心の注意を払って仕立ててますのでご安心下さい。

次の和裁の話をお楽しみに!

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