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日本人たるものDNA

日本人なのだからいつかは”ちゃっちゃ”と着物を着られるようになりたいね、と思っていた着物。

曾祖父母、祖父母は着物の人たちだったが、私たちは七五三以降成人式以外は着物に袖を通すこともなくずーっと縁遠い生活を送っていた。

月日は流れ年を重ね、入院する叔母の荷物の整理、主に和装品の整理、 処分を私が任されることになり、一気に着物に囲まれることになった。

恥ずかしながら、畳み方も種類もうろ覚えの上、 着物・帯の価値も分からないままに仕分けに励む中、手に取る絹の手触りや絹擦れの音、洋服にはない色柄にうっとり。

夢中になっていた。

畳に正座して広げたり畳んだり、着物を戯れているうちに私の中に眠っていた 「日本人たるものDNA」がむくむくと目覚めたのかもしれない。

終える頃には、よし、自分で着物を着られるようになろう、と決めていた。

その後、いち瑠のお教室に出会い、今日私はここにいる。

資格に取得を目指して始めた訳ではないが、 熱心で素敵な先生方や着物好きなお仲間との出会いがもっともっとと私を欲張りにしたのは間違いないと思う。

皆様ありがとう。

目指すのは美しく自分らしく粋に着ること。

そして、日常的に着物を着て着物の素晴らしさを体現できたらと思う。
(老眼、肩こりとの戦いになるが。)

いずれは自分で反物から着物を仕立てたい、という新たな目標が最近加わった。