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私の理想の着物LIFE

着物は着付けが大変、暑い、重い、苦しい、最初はそう思っていた。

私のその考えが変わったのは大学の卒業式だった。

大学の卒業式はレンタルの袴に日常はいている編上げブーツで出席した。
その気楽さも手伝ったのかもしれない。

しかし、卒業式後の友人同士での食事会では、ほとんどの友人が洋装に着替えていた。

多くが苦しいから、という理由だった。

その中で私は苦しいと感じることもなく、誰よりも多くの料理を食べていた。

その時に思ったのだった。
誰もが楽に着物を着られるわけではないらしい、と。

着付け担当者の腕、相性もあるのだろうが、私は楽に着物を着ていた。

楽に着られるなら、いろいろな場所で着たい、好きなアイドルのコンサートんも着ていきたいと。

後日、アイドルのコンサートに行く電車の中で素敵な着物姿の同年代の女性がいた。

お茶のお稽古に行かれるのかと思っていたが、彼女は私と同じコンサート会場にいた。

私もいつか。
勝手なライバル心が芽生えた。

その後、親族の結婚式などで着物を着付けてもらうことはあったが、私が実際に着物の着方を学ぶようになるには時間がかかった。

現在の日本では、着物は冠婚葬祭などのハレの日に着るものというイメージが強いであろう。

しかし、明治維新以前はハレの日にはハレの着物、ケの日にはケの着物を着ていたはずである。

実際に自分で着られるようになると、ちょっとした行事でも着たくなる。
また着物を着て過ごしたい気分になることもある。

自分のレパートリーが増えたようである。

好きなアイドルのコンサートに着ていく機会はまだないが、いずれ着ていきたいと思う。