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着物に出会えた しあわせ
私はもともと好奇心旺盛で、今までに色々趣味を見つけてはひととおり楽しんで、落ち着くという形を続けていました。
だんだん年齢も重ねてきて、なにかこの先一生ものとして打ち込めることはないかなと模索していました。
そんな時にふと見たフリーペーパーでいち瑠の着方教室の広告を見つけた時「これだ!!」と思いました。
以前からあちこちの着付け教室の広告を目にして興味は持っていたものの、時間の都合だとか、教室の利便性だとか、いまいち踏み出せずにいました。
でも今回は条件的に可能なことと、ダメもとで会社の後輩を誘ってみたら「やってみたい!」との即答だったので、気持ちも固まり、すぐ二人で体験講座に申し込みをしました。
自分で着物を着るなんて初めてで思った以上にむずかしく大変でしたが、ひとりで着れるようになりたいと強く思いました。
私の年代だと親の世代はふつうに入学式・卒業式・お正月は着物があたり前の時代でした。
そのため小学生の頃亡くなった母も多くの着物を残し、形見分けしたあとも数枚手元に着物が残されました。
着る機会は少ないだろうなと思いつつ、引っ越しのたびに処分することもなく今まで持ち続けています。
結婚後はミセスになれば着物を着る機会もふえるかもと訪問着を一式仕立て息子のお宮参り・七五三にはお姑さんに着付けてもらっていました。
同居の間はすべて着物のことはお姑さんにまかせていましたが、離れてしまってからはたたみ方も保管のしかたも無知な私は着物をタンスの肥やし状態にしてしまい、久々に開いてみると悲しい状況になっていました。
そんな私がいち瑠で着方からたたみ方、手入れの仕方等々、習い始めて、美しく着こなすにはまだまだですが、一人で着れるようになったのはとてもうれしいことです。
何より母の形見を着ることができるし、お姑さんにも沢山着物をゆずってもらい、それを私が着ることをすごく喜んでくれています。
数年後、会社の定年も迫っていますが、その後の楽しみも増え、一生続けていけるものを見つけました。
奥の深い着物の世界、これからもどんどん知識を増やして美しく着こなせるようにがんばって勉強していきたいと思います。