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はじめての着物とお出かけ

私は仕事で関わった海外の方々がきっかけで
お着物に興味を持つことになりました。

日本に来る海外の方は日本のことが大好きで
歴史や伝統にとても詳しく、
日本人である私が教えてもらうことも非常に多かったのです。

また、自身の国の文化についても詳しく、
文化を教えてくれたり民族衣装を着て見せてくれたりしました。
そこで、日本のことを何も説明できないことを恥ずかしいと感じ、
日本の伝統に関する何かを身に付けたいと思い、
着付教室に通うことにしました。

着物を購入する機会があり、
ひとつも着物を持っていなかった私は
たくさんの着物を合わせていただきました。
そこで気がついたのは、
洋服の好みと着物として似合う似合わないは別であるということでした。

初めは洋服の好みに合わせて考えていたのですが、
いまいちしっくりきませんでした。
反対に、先生にお勧めされた
洋服では考えたこともない色のお着物を合わせた時、
とても輝いて見えたように感じました。

今まで考えたこともない色だったため
決断するのはとても勇気が必要でしたが、
着るたびに華やかな気分になることができ
他の方にも似合うと言っていただけて、
とても素敵な出会いができたと思います。

しかし、お着物をある程度着ることができるようになり
自分のお着物を作っていただいたにもかかわらず、
人から見られているような気がして
恥ずかしく自信も持てず、
お教室以外でお着物でお出かけをすることはありませんでした。

そんな中、お教室での雑談の中で、
「お教室に通うことで初めて外でお着物を着ていらっしゃる方が
意外と多いことに気付くようになった」という方が
多くいることがわかりました。
先生にも「人は案外、周りの人の衣装など気にしていない」
ということを言われました。

それがきっかけで徐々に人目を気にせず、
着物を着て外に出られるようになりました。
着る頻度が高くなり
より着物を着ることが楽しく感じるようになり、
反対に着方や着くずれ直しなど
いろいろと疑問を抱くことも増えたことで、
より丁寧に着物を着ることができるようになりつつあると感じています。

また、多くお着物を着るようになり、
改めて外でお着物を着ていらっしゃる方がレンタルの衣装なのか、
ご自身のものであるだろうお着物なのかも
わかるようになったと思います。

お着物を着ていらっしゃる方には、
逆に自分も着方などを見られているのかもしれないと
感じることもありますが、
そこでまた自信をなくし着ないという選択肢を選ぶのではなく、
見られても大丈夫なように
自信をもって着装できるように
よりたくさんお着物に触れる機会を増やしていきたいと思います。