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仕事と品格

柴田陽子さん「勝者の思考回路 成功率100%のブランド・プロデューサーの秘密」を読んだ。

目から鱗だったのが、仕事をするうえで、男に負けないというモチベーションは今の時代に合わないし、品格に欠ける。自分自身の成長を大切にするべき、ということ。

男と張り合う必要はない。品格が大事なんて思ってもみなかった。女性らしい上品な立ち振る舞いや思考は、女を弱々しく見せ、男たちと張り合う仕事場では足枷になるとまで思っていた。男と張り合って、男女差に傷つきながら、猛烈に働くしか、結局仕事では評価されないんだと諦めていた。

しかし柴田さんは、文章からも伺えるその素晴らしい品格を仕事に活かし、評価されている。もしかして、これからの時代は、女性らしい「品格」こそ、仕事で評価される鍵なのかもしれない。

では改めて、「品がある」ってどういうことだろう。

いくつか上品になるためのハウツー本を漁ってみると、美しく、丁寧さの伝わる所作や言葉遣いが身についていること、約束を守ること、お礼は電話や手紙ですることなどなど。

要は周りの人のためになるように気を遣うことだ。真心を込めて、隅々にまで目を配り、相手のためになるように尽くすこと。こういう細やかな気遣いや真摯な姿勢が、ビジネスで評価されるポイントなのかもしれない。

柴田さんは著書の中で、上の世代の女性経営者とは違い、男に負けないぞというガツガツした雰囲気がないと書いている。ほんの男性の真似をして張り合うことでしか大成功することはできなかったし、今もそういう職場はあるだろう。

けれど、柴田さんのような品格ある働き方が、今の時代に求められる、女性らしいまま仕事に貢献し、評価されるヒントになるかもしれない。

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