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40歳のおっさんが電気工事士を受験した話 その1

去年あたりからちょいちょい資格を取るようになりまして、普段の生活の中でも資格についていろいろ考えることが多くなりました。

YouTubeで視聴する動画も資格関係の解説が増えまして、
・40歳からでも役立つ資格
・50歳オーバーでも有用な資格
・人手不足で即採用される資格……
という感じで退職後にも役立ちそうなテーマの資格動画を見ておりました。

これらの動画内で頻出する資格に『第二種電気工事士(以下電工二種)』というものがありました。

動画内で電工二種はコスパが良いとプッシュされることが多く、取得して損はないとのこと。
ほとんどの人が思い浮かべる電気工事は電気工事士の独占業務となっているので、資格がないと行うことができません。
それに電気工事作業はAIなどに代替される可能性も非常に低く、電気がなくならない限り需要はなくなりません。
つまりこの資格があれば、当面(少なくとも数十年は)食うには困らないというわけです。

ためしに「自分が住んでいる自治体+電気工事士+求人」で検索してみると、驚くほどの数の求人が出てきます。
資格さえあれば未経験でもOKという求人も多く、たしかにこれは取得して損はなさそうです。

それに電工二種があれば自宅の電気工事も行うことが可能になります。
部屋のコンセントの付け替えやスイッチの変更作業なども堂々とできるわけです。
DIYに凝っている人にも人気が高く、仕事にも趣味にも役立つ資格だといえます。

このような情報に触れていくにつれて
『今の仕事で使うことはないけど、将来の選択肢を増やしてみたい』と思うようになり、
自分の中で電工二種を取得したいという気持ちが大きくなっていくのでした。

電工二種に申し込み

資格試験を受けようと思ったならば、次にすることは試験の申込みになります。

現在、電工二種は年に2回試験があります。
さらに各都道府県に受験会場が設けられるのでかなり受験しやすい試験といえるでしょう。
ネットでも申込みは可能です。
申込料金は令和6年時点で9,300円。
ここに事務手数料や振込手数料がかかるので1万円弱が必要になります。

電工二種の合格までの道のり

電工二種は毎年10万人以上が受験をする指折りの人気国家資格ですが、
試験合格までに2つの関門が存在します。

ひとつは学科試験
電気工事に関連する問題が50問マークシート形式で出題され、30問以上の正解で合格となります。
いわゆるペーパー試験ですね。
最近はCBT方式でも受験できるようになりました。

そして学科試験に合格した人は技能試験に進みます。
試験会場で配線工事を行う実技試験です。
ペーパーではなく、電気工事器具を使って配線図をもとに作業をしなければなりません。
時間切れはもちろん、欠陥一つで不合格になる厳しい試験です。
これほど受験者多い国家資格で技能試験を伴うものは、自動車免許を除けば電工二種くらいのものでしょう。

当然ながら最初の学科試験で不合格だと技能試験は受験できません。
ちなみに学科合格→技能不合格の場合は、次回の試験に限り学科試験が免除されます。
学科と技能、両方を合格すると晴れて第二種電気工事士となれます。

気になる合格率は学科試験が60%、技能試験が70%程度。
初受験で学科・技能を一発合格できる人は4割弱とされています。

電気関係の知識に加え、技能試験という魔境を突破するためにこれから4ヶ月以上にわたる戦いが始まりました。

(つづく)