![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/148329388/rectangle_large_type_2_445a1ef536ec5b89495d1dfaede5aa9a.png?width=1200)
東京都の少子化に特効薬はあるのか
さて、ここ最近は東京都知事選が大いに盛り上がっておりました。
どの候補者がいいとか悪いとかいうつもりはありませんし、私は都民ではないのでその投票権すらなかったわけですが、投票率が60%を超えたのは喜ばしいことだと思います。
政治に関心を持つ人が増えたのは良い傾向なのではないでしょうか。
ニュースを見る限り、都知事選では若者の未婚率の上昇や子育て政策についてはそれほど大きな焦点となっていなかった印象です。
(●●候補VS○○候補!みたいな取り上げられ方ばかりだったような……)
おそらく本音を言うと、今の東京で少子化を改善することは非常に難しいため、そもそも論点として取り上げたくないというのが本音だったかと思います。
現在の東京には、なかなか有効的な手段はなさそうです。
ここまで一極集中した都市部での少子化対策は難題です。
高い生活費、住宅事情、働き方の問題など、多くの課題が存在しています。
東京に行けば仕事もあるだろうし華やかな生活ができるかもしれない、大学が東京だからそのままそこで暮らそうと思ってもなかなかうまくいきません。
たしかに便利な場所なので、一人で自分だけの面倒を見ていくのは問題ないのですが、所帯を持って子供を育てていくというハードルが年々上がっています。
それが東京都の出生率0.99という驚きの結果につながったわけです。
まず、住宅問題。
東京の家賃は高騰し続け、ファミリータイプの物件は賃貸の賃貸価格は月20万円以上がザラです。
そうなると育児をするためには共働きは必須になります。
また、保育所の不足は共働き家庭にとって大きな障害となっています。
もちろん子どもは産んで終わりではありません。
子どもを育てるには多くの費用がかかります。
自分自身にもお金が必要です。
大卒の半数の人が奨学金を利用しているので、定期的にお金を払ってゆかなければなりません。
つまり結婚をして子育てをするためのお金が絶対的に足りないわけです。
最近、東京都の子育て世代の世帯年収1000万円を超えたというデータがニュースになっていましたが、
子どもを私立に入れたり定期的な家族旅行をするとなれば1000万円でも厳しいでしょう。
結婚を考えている20代・30代に大金を配るという特効薬を使えば改善するとは思いますが、
やはり現実的ではないため、このまま少子化は止まることはないでしょう。