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ドラクエ10を40本買ったら結婚できた話(後編)

中編のつづき)

ドラクエの縁に助けられる

アプリで使える自分の写真がほしい!
思い悩んだ結果、そういえば、ドラクエ10でお世話になって何度かお会いしたフレンドさんが写真スタジオで働いているという事を思い出したのです。

「お久しぶりです。婚活を始めようと思っているのですが、私の婚活用の写真を撮ってもらえませんか?」

久々の連絡に加えて厚かましすぎる依頼を送ったところ、すぐにOKの連絡が返ってきて思わず小躍りしました。
フレンドさんは東京にお住まいの方でしたので、地方在住の私はリュックとバッグいっぱいに着替えの服を詰め込み新幹線に乗り、都内の公園で撮影をしてもらいました。(おもしろエピソードなので、この辺りのことはいつか詳しくnoteに書きたいですね。)
フレンドさんはプロ用の撮影機材(ごっついカメラとレフ板)を持ってきてくださって、「もっと笑って!」「首の角度大事です!」「左手はポケットに入れてポーズしましょう!」と的確なアドバイスをしてくださいました。
翌日、数百枚にものぼる私の写真が届き、その出来栄えに驚きました。
自撮りや適当に居酒屋で撮った写真とは雲泥の差です。
その中から良さそうなものを3枚選び出し、マッチングアプリに使うことに決めました。
マッチングアプリ以外でも利用した婚活サービスでも、このときの写真を使ったのは言うまでもありません。


そして結婚へ

フレンドさんに撮ってもらった写真はアプリを始めた頃から終わりまで、つまり結婚するまで使わせてもらいました。
「写真が自然で優しそうだからいいなと思いました」
「男性で写真が明るい人って珍しいです」
「自撮りじゃなくて写真を撮ってくれる友達がいて信頼できそう」
アプリのメッセージや実際に会ったときに貰った言葉からも分かるとおり、たくさんの女性たちと会うことができたのは間違いなくフレンドさんが撮ってくれた写真のおかげだったと思います。
今ではほとんどの人が使っている写真修正アプリは使わずに、フレンドさんに撮ってもらったものをそのまま使ったのも良かったのではないでしょうか。
これまでもこれからも繰り返し述べていきますが、『マッチングアプリは写真が命』です。

のちに妻となる女性からいいね!が届いたのも、この写真のおかげです。
間違いなく人生を変えてくれた1枚となりました。
もし雰囲気の暗い自撮り写真などを使っていたなら、結婚することはできなかったでしょう。


写真を撮影してくれたフレンドさんにはお礼と結婚式の招待状も送らせていただいたのですが、中止になってしまったのが残念でなりません。
いつか夫婦揃ってお礼を申し上げたいと考えています。

※プロの人にマッチングアプリ用の写真を撮影してもらって結婚できた話は縁あってテレビでも紹介されまして、5分弱程度のVTRではありますが全国放送されました。これも良い思い出です。


おわりに

今では結婚をしてゲームを遊ぶ時間も減りましたので、ドラクエ10を起動することも少なくなりました。それでもメインストーリーを追いかける程度に楽しんでいます。
ドラクエ10は間違いなく人生で最も遊んだゲームですし、人生に最も影響を与えたゲームでもあります。

もし自分がドラクエ10を1本だけでダラダラ遊んでいたならば結婚できなかったように思います。
40本ドラクエ10を買うという、一般の人には理解できない道を突き進んだからこそゲームを通しての出会いが広がり、その結果『自然で明るい他撮りの写真』という婚活する上での最強の武器を手に入れることができました。

他人に理解されない邪道であっても進み続ければ正しい道に出ることもあります。
そして思いがけない縁で人生の方向性が変わることがあります。
現状をどうにかしようと思う人がいるのであれば、とにかく動くことをおすすめします。
たとえその方向がずれていたとしても良いじゃないですか。動かなければ何も始まらないのだから。