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コロナ禍の新婚旅行記(5日目)

摩周湖→神の子池→シラルトロ沼→釧路湿原→釧路の回転寿司屋→釧路厳島神社→釧路空港


イクラ食べ放題

新婚旅行最終日。家に戻るまで精一杯楽しもう。
朝日に映える阿寒湖を見ながら身支度をして朝食をいただく。
炊きたての御飯といくらが目を引く素晴らしい献立。
これがまた高そうなイクラというか、『いい感じ』のイクラなのだ。
しかも食べ放題となっていて、深めのお皿に盛られてやってくる。
イクラがあれば無限にご飯が食べられる。
ご飯のおかわりとイクラのおかわりをして朝から大満足、最終日の今日も長距離を走るので食べ過ぎは駄目なのだが私も妻も満腹になってしまったのでお昼を抜くことを決めた。
朝食のイクラに元気づけられたところで宿を出発。
阿寒湖に別れを告げ、次の目的地は新たな湖の摩周湖になる。

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道東の道

もうこのあたりの道はなにもない。
雪もまだ降っていないので、冬支度直前の自然の中を進んでいく。
私は昨日の船内で流れていた「まりものうた」を歌ってみたのだが、妻に言わせれば聴けたもんじゃないのでやめてくれとストップがかかってしまった。


晴れの摩周湖

摩周湖は透明度日本一、霧の摩周湖として知られるほど霧に覆われる日が多いそうだ。
だが、この日は晴れていて向こう岸まではっきり見ることが出来た。
自分たちのすぐあとに駐車場に軽のキャンピングカーが停まり、こんなに乗っていいのかよというくらい車内から男子大学生らしいグループが降りてきた。
おそらくギュウギュウ詰めでの移動になるのだろうけど、それも込みで10年もすればいい思い出になるのだろう。
その一団に先じて展望台で湖を見て撮影して、裏摩周からほど近い神の子池に向かった。

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神の子池

裏摩周展望台から車で10分ほどの距離にあるのが神の子池だ。
様々な環境条件が重なり、池がコバルトブルーになっている。
一昨日の青い池とはまた違った趣の場所である。
実は神の子池には7年ほど前に一人で訪れたことがある。
ここでカップルに写真撮ってくださいとお願いされて、惨めさを感じながらシャッターを切った思い出の場所だ。
それがまさか結婚して訪れることになろうとは世の中なにかあるかわからない。
前回来たときにはなかった木道が整備されていて、池を一周りしながら見やすくなっていた。駐車場までの道がやや悪路だが、入場も無料なのでこの辺りに観光に来たならばぜひ立ち寄って欲しいところだ。

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シラルトロ沼

釧路方面に向かう途中、休憩のために車を止めた場所で息を呑んだ。
湖面が鏡のようになっていて、駐車場からは絶景を楽しむことが出来たのだ。
風もなく光の加減も良かったのだろう。まるでウユニ塩湖のようで、旅行最終日にまた一ついいものを見せてもらった。それほど有名な観光スポットでもないのに、とても心が動かされた。
北海道が全国屈指の魅力のある場所だと紹介されるのも当然だ。
ここで妻と何枚か写真を撮って、道東屈指の絶景ポイント釧路湿原の細岡展望台に急ぐ。
この辺りは野鳥が多く、ドライブがとても楽しい。見間違いかもしれないが鶴もいた気がする。

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釧路湿原を一望

これぞ北海道という眺め。
これまで雄大な自然の風景を見てきた自分たちにも衝撃と開放感を味わわせてくれた。
やはり人がいなかったので、展望台付近で二人でスマホのタイマーを使って写真撮影をしてみたが、あまりうまく撮れなかった。
釧路湿原を独占。これもいい思い出。

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釧路の街へ

北海道に別れを告げるまでまだ時間がある。
まずは腹ごしらえをするために回転寿司屋へ。
北海道は回転寿司屋のレベルがちがうというが本当だと思う。食べたいネタを紙に書いて渡すとすぐに握ってくれる。
空港までのルートで立ち寄れそうな場所をいくつかピックアップして、
龍にまつわる御朱印がもらえる釧路厳島神社に参拝することに決めた。
釧路の街を通り、海のそばに鎮座する神社の雰囲気は、潮の香りもあって普段味わえない素敵なものだった。

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地方空港から帰宅

釧路空港は好きな場所だ。
ここの前にあるレンタカー屋に5日間お世話になった車を返却する。車から荷物を下ろすとずっしり重い。旅の途中少しずつ買ったお土産やもらった記念品が容赦なくのしかかってくる。
車で移動するありがたみがよく分かった。
空港内のラウンジで出発を待つ。このラウンジがザ・地方空港という感じがしてとてもいい。常駐してるスタッフもおらず、のんびりとできる。
懐かしの我が家までもうひと頑張りだ。

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運の良かった新婚旅行

釧路を離陸して羽田へのフライト中に新婚旅行を振り返ってみたが、非常に運に恵まれた旅行だった。
まずコロナの流行の隙間を縫うようにして行くことが出来たこと。
事実、この日程から前後1ヶ月どちらかにずれていたら北海道の感染拡大のため行くことは出来なかっただろう。「いい時期に行けたねえ」と周りにも言われた。
天気にも恵まれたのは嬉しい。直前の予報では5日中2日間は雨に降られるはずだったが一度も傘を使わず北海道の絶景を楽しむことが出来た。霧の多い摩周湖も晴れており、天候には感謝しかない。
GOTOトラベルの恩恵も受けることが出来た。宿泊費の大幅な値引きに加え、出発直前から実施されたクーポン券はお土産購入に大いに役立った。
そして一番良いことは無事に旅行を終えられそうなこと。運転が上手でない自分が5日で900kmの道程を事故なく走ることが出来たのが喜ばしい。妻もたくさんサポートをしてくれて快適な旅となった。
もう何年かしたら再び北海道を訪れたいと思った。まだまだ行ってみたい場所が北海道にはたくさんある。
そんな事を考えていると、機体は着陸態勢に入っていた。

帰宅

懐かしの我が家に帰ってきた時には安心感とともに旅の疲れがどっと押し寄せた。
お土産の受け取りや分配、それに妻のPCR検査など明日以降もしなければならないことは残っている。
今日は疲れたのでさっと寝ようと妻と話し合いながらドアを開け、誰もいない家に「ただいま」と声をかけた。