15,000時間以上遊んだネトゲから離れた理由
10年ほど前、私の人生はドラゴンクエスト10に支配されていた。
仕事から帰宅して即ゲームを立ち上げ、休日もほとんど家にこもってプレイ。
社会人としてかろうじて生活を成り立たせ、あとはドラクエ10に全てをささげていた。
気づけば総プレイ時間は10,000時間を優に超えていた。
このほかにもドラクエ10に関連するブログを更新したり、スマホで関連アプリを操作したりする時間も含めれば、15000時間を軽く超えた。
完全に生活の一部になっていたと言っても過言ではない。
だが、最近ふと思う。
なぜ、あれほどまでに夢中だったゲームに今ではほとんど手をつけていないのだろうか?
起床して顔を洗うよりも早くパソコンの電源を入れ、遊んだゲームへの熱意はどこに行ったのだろうか。
自分なりにいくつか理由を考えてみた。
理由1:ゴールド至上主義ではなくなったから
ドラクエ10の世界の名前をアストルティアという。
サービス開始から数年は、カネトルティアと揶揄されるほどゲーム内通貨のゴールドがものをいう世界だった。
そのゴールドを稼ぐことで、強力な装備をバザーで購入し、ステータスが伸び、冒険がもっと楽しくなった。
ところが運営方針が徐々に転換され、最新の武器防具をそろえるのに必ずしもゴールドが必要ではなくなった。
ゴールドを稼ぐためにこのネットゲームに心血を注いでいた自分にとっては転換点だったと言えた。
理由2:ストーリーや一部コンテンツに不満を覚えたから
バージョン2までは、本当に楽しかった。
仲間と一緒にストーリーを進め、次々と新しい冒険が待っていた。
勇者VS魔王というわかりやすい構図と魅力的なキャラクターも多く本当の楽しめた。
しかし、バージョン3とバージョン4が出たあたりから、少しずつ熱意が冷めていった。
ストーリーがどこかご都合主義に感じられ、キャラクター強化にあまり結びつかないストレスの溜まるコンテンツが増えてきた。
次第に退屈さを感じるようになってしまったのだ。
理由3:プレイヤースキルが求められるようになったから
エンドコンテンツに挑戦するためには、ただ強い装備を揃えるだけでは不十分だった。
敵の行動パターンを事前に動画で予習し、タイミングを計って行動する必要があった。
これまで無鉄砲に楽しんでいた自分には、反射神経が求められるこの新たな敷居が高く感じられた。
以前はあんなに楽しんでいたのに、何度も戦闘不能になってパーティに迷惑をかけてしまうエンドコンテンツに参加する資格が自分にはないのだなと思い知ってしまった。
理由4:婚活に集中するようになったから
そして、1~3の理由が重なりモチベーションが下がった頃、私は急に自分の人生においてもっと大切なことに気づき始めた。
それが『婚活』だった。
ゲームの中での成長よりも、現実世界での成長に目を向けるべきだと思うようになり、自然とドラクエ10から遠ざかることになった。
これらの理由が絡み合い、プレイ時間は激減。
直近3年の合計プレイ時間は150時間未満ではないだろうか。
気づけば月額課金すらしなくなった。
そして最近久しぶりに課金して遊んでみたところ、あの懐かしいフレンド欄も、すっかり寂れてしまっていた。
ゴールデンタイムの夜でさえ、ログインしているフレンドは1人か2人程度。みんな、何かしらの理由でゲームから離れてしまったようだ。
でも、ドラクエ10は私の人生で最も多くの時間を費やしたゲームであり、この記録が破られることは一生ないだろう。
あの頃の熱中していた自分に戻れることはないかもしれないけれど、あのゲームがくれた思い出は一生大切にしていきたいと思う。
追記
もうちょっとだけドラクエ10のフォローをすると、全体的には圧倒的に面白いゲームだった。今となっては楽しかった思い出ばかりだ。
だったら15,000時間以上遊ばいないもんね。
ゲームのアップデート日には眠れなくなるほど楽しみにしていたし、
チームを作ってそのメンバーたちとオフ会などでも楽しんだりとネトゲにハマったなりに充実した生活を送っていたように思う。
死ぬまでのあいだに、これほどのめりこめるゲームに出会えることはきっとないだろうなあ。