40歳のおっさんが電気工事士を受験した話 その7
(前回のつづき)
電気工事士の話題も今回で7回目。
ラッキーセブンというわけで、今回は『運』にまつわるお話をしたいと思います。
技能試験は運が大切?
『電気工事士の技能試験は運の要素が強い』
こんな意見をネットで見つけましたが、全面的に同意をします。
技能試験については運の要素が大きいものといえます。
電工二種を持っている友人二人も「がんばりな、がんばったあとは運だね」とアドバイス(?)をしてくれたものです。
どれか出るかな?
まずは13問の候補問題からどれが出題されるかの運。
12人の黄金聖闘士にも強弱があったように、13の候補問題にも難易の差が存在します。
ホーザンさんのアンケートによると7.8.11番が特に難しい様子。
技能試験は地方別ではありますが合格率が公開されています。
令和6年度前期では
2日目の北陸地方 79.9%
2日目の北海道 65.7%
と場所によって15%近く合格率に差が生まれました。
この理由は北陸地方は易問が多く、2日目の北海道には1・2を争うほどの難問である11が出題されたからと言われています。
(単に北陸の人が頑張っただけかもしれませんが)
出題される問題によってかなり大きい差が生まれることは間違いないでしょう。
作業スペースや環境
ペーパー試験ならばそれほど関係がなかった作業スペースにも大きな差があります。
材料と工具を広げて試験をするため、当然ながら作業スペースが広いほうが有利です。会
一人で広々としたスペースを使える試験会場がある一方で、かなり狭いスペースで隣を気にしながらの会場もあったりします。
もし隣が休みだったら更に楽々スペースを使うことができますが、すぐ隣の人のアクションが大きめだったりこちらにネジや部品を転がして来たら集中できませんよね。
試験監督にも差がある
作業場所を取らないようにしつつ、をスピーディにするため、腰袋というものを使う人がいます。
工事現場で見かけたこともいることでしょう。
基本的にこの腰袋は技能試験で使用OKらしいのですが、不可という判断をする試験監督もいるそうです。
学科と違って持ち込みに関してのブレが存在するのですね。
この他にも、器具のハンドルに力を込めるために一時的な立ち上がりが許可されたりされなかったり、試験監督によっては細かい部分に差が生まれるそうです。
判定員にも差がある
技能試験で作られた配線に欠陥がないかをチェックする人を判定員と言います。
マークシートの学科試験のようにキッカリ確実に正解不正解が判断できる試験ではないため、判定員が出来上がったものを一つずつ見ていきます。
未完成であったり配線のつなぎ間違いのようなわかりやすいものだけならばいいのですが、技能試験の欠陥にはミリ単位の正確さを要求する箇所がたくさんあります。
例えば5mm以上露出したら欠陥になる部分があるのですが、もしかしたら5.1mm露出していても欠陥無しと判定する人もいれば4.9mmでも欠陥扱いする人がいるかもしれません。
判定員は第一種電気工事士を取得していて面接や講習を経たプロなので漏れはないでしょうが、やはり人間です。
誤差レベルですがブレはあると思います。チェックする判定員にも差は存在します。
※しかし情報によれば2人の判定員が欠陥としなければ不合格にはならないらしいので、そこまで心配してくてもよいという意見もあります。
やっぱり運なのか?
ここまで運が大きいと思う要素を述べてきましたが、あくまで学科に比べて運の要素があるということです。
技能試験の合格については、やはり練習と本番の雰囲気に飲まれないことが大事だと思います。
さて次回は私の技能試験本番の話を。
(つづく)