いわて移住体験ツアー@久慈エリア
11月2,3,4に開催され9名が参加。先週別の移住体験ツアーで一緒だった参加者がいることは織り込み済みだったが、もう一人いるとは。さらに、二戸エリアのツアーの参加者と接点がある方も。世の中せまい。
ちなみに、久慈エリアは、洋野町、久慈市、野田村、普代村を指す。
ツアー企画側も色々な方に参加してほしいはずで、二戸エリアに加えて久慈エリアに当選することはないと思っていたが、キャンセルが出たということで、私が繰り上げ当選になった。他にも応募者がいたようだが、岩手中心に移住を検討していることもあって優先してもらえた模様。訪れたことのないエリアだったので、本当にありがとうございます。
八戸駅までのチケットは、二戸エリアの東京→盛岡の予約時に、東京→八戸を仮押さえしていた。帰りのチケットは当選連絡後に確認してみたが、ツアー解散直近の時間帯は完売。なので、青い森鉄道+いわて銀河鉄道で盛岡駅まで行き、そこから新幹線で帰ることにした。
2日、八戸駅(東北新幹線 兼 青い森鉄道)に集合し、三陸沿岸道路経由で洋野町の『はまなす亭』にてウニやホヤを使ったランチを頂く。ホヤ塩も添えてあり、ホヤフライにつけて食べたが、ホヤ塩単独で一度味を確認すればよかったと後悔。徒歩で移動できる距離にある『ひろの水産会館 ウニーク』で洋野町の紹介と久慈市の元協力隊で移住コーディネータの現在に至る背景を聴講。きっかけは偶然目の前に現れることもあると知った。以前参加した洋野町の食のイベント主催者である『北三陸ファクトリー』がウニークの近くにあることも分かり、土地勘が増した。震災関連の情報も聞いたが、被害はあったものの津波は防波堤を越えることは無かったとのこと。県北の海岸線は県南のリアス海岸のように複雑でないので、津波の高さが増す要因がなかったためと思われる。引き続き徒歩で移動し『ひろのとつながる案内所 スタンド栞』にて洋野町の元協力隊、近くの空き家を改修中の『ゲストハウス(名前はまだない?)』にて現協力隊のお話を聴講。youtubeから情報を得るとDIYで対応でき、かなり上達する模様。隣接する『喫茶店とスペース ひろのば』も見学。ここも空き家を改修しており、和室と暖色系の照明は相性が良さそう。バスで『かどのはま定住促進団地』に移動し分譲場所を見学。こだわりを持って皆さん建てているのがうかがえた。宿泊先『グリーンヒルおおの』にて、本日と明日の関係者と夕食交流会。初めて聞く仕事名等、世の中は知らないことに溢れていると充実した時間でした。交流会後は、別館の大浴場の時間が限られているとのことで優先したが、一部の人は2次会へ。といっても、場所がないとのことで、参加者のお部屋でちょい飲み。風呂上り後に少しだけ参加してこの日は終了。2次会と大浴場時間制限は悩ましい問題。あと、敷地内にある『ひろのまきば天文台』も時間がなく行くことができなかった。
3日、朝風呂を済ませ、宿泊先周辺を散策。『おおのミルク工房』を横目に天文台を目指す。やっぱり天文台は敷地内の高いところにあった。思ったよりコンパクトな造り。来た道を戻らず、放牧されている牛を眺めながら道なりに進み宿泊先へ。朝食後、『岩手木炭』の生産者宅を訪れ薪割体験と炭窯見学。薪割はこれまで何回か体験しているが、炭用は初。油圧式の薪割だが、木が乾燥しきってないので、真っすぐ割れず二つに割るのも大変なことが分かった。色々お話を聞く中で現在ある課題をどう解決していくかがカギとのこと。久慈市に移動し、『久慈市文化会館 アンバーホール』内でカフェを経営している元協力隊のお話をコーヒーを飲みながら聴講。最後はやる勇気とのこと。今の私に必要なものかもしれない。バスから市街を眺めつつ『道の駅 くじ』内にある『地場食材レストラン 山海里』でランチ。各々刺身をご飯の上に移し海鮮丼として頂いた。野田村に移動し『展望休憩施設 ほたてんぼうだい』にて担当者から野田村の紹介と『十府ヶ浦』と『荒海ホタテ』の関係性を学んだ。震災に関しては、洋野町とは異なり津波は防潮堤を越えたためかなり被害を受けた模様。町づくりも津波の被害を軽減させる工夫をしているとのこと。海岸線は複雑ではないが、洋野町との差は何だろうと考えさせられる。海底の地形?震源地からの距離?その他?『三陸鉄道』で普代村に移動するため陸中野田駅にバスで向かう。駅は『道の駅 のだ』とほぼほぼ一体化しており、今まで見たことない組み合わせだったので衝撃的でした。win-winな関係に間違いない。列車が来るまでの間に『のだ塩ソフトクリーム』と『のだ塩サイダー』がコラボした『のだ塩サイダーフロート』を頂いた。三鉄車内はほぼ満席。5駅ほど車窓を楽しむ。途中景観の良いところで恒例の停車。解説を聞きながら皆さん写真に収めていた。ちなみに、ツアー参加している私たち一行に対してもマイクを通して挨拶をしてくれた。下車した普代駅も陸中野田駅と同様で『道の駅 青の国ふだい』と一体化。ここもwin-winな関係だろう。道の駅の店舗には元協力隊が経営している『ToFokU食堂』があり、移住の経緯や暮らし等について聴講。よく面倒を見てくれる人の関係性がわかる心温まる話が良かった。ウエルカムドリンク的な豆乳は、豆のやさしい甘味が感じられた。奥さんは現協力隊で子供と一緒に普代村を案内。中心市街地の店舗をいくつか立ち寄った後、バスで漁、縁結び、安産の神として尊崇されている『鵜鳥神社』を経て、宿泊先『えぼし荘』へ。本日最後の元協力隊のお話を聴講。暮らす中で不便なこともあるがそれも楽しんでいるとのこと。これも重要なことだと思う。聴講後は、夕食交流会。昨日とは異なる関係者もおり、色々とお話が出来た。ここでも2次会と大浴場時間制限があるが、2次会はせず、大浴場とサウナで疲れを癒し本日は終了。
4日、大浴場の朝風呂は、日の出からオープンという曖昧な表現であったが、日の出(この日は6時過ぎ)前から入浴。夜よりはぬるめの露天風呂にはいり、水平線を挟んで日の出前の空のオレンジ色が幻想的だった。誰もいなかったので、写真とっても良かった?朝風呂後、グーグルマップで確認しながら周辺を散策。少し高いところに行って戻ろうとかと思ったら、マップに掲載されていない小道が。後から分かったが、山の斜面に作られた津波避難路だった。山道をおりると、車道に出たので、近くの漁港まで歩いてみた。着こんで作業されている方がいたり、暖を取るため用のドラム缶から火がでていたり寒さを目で感じた。もともと『えぼし岩』を近くで見れないかと思ったが、そのような道はなかった。国道を歩いて宿泊先に戻ろうとしたが、専用歩道がない橋の上を歩くのは、風が吹いたりすると色々危険かもと思い、来た道を戻ることにした。朝食を済ませ、時間あったので、再度別の道を散策。国道に合流する前に、三鉄のトンネルに遭遇したので、宿泊先の地下をもしかすると走っている可能性が。時間になり宿泊先にて、野田村の移住に関する制度であったり、テレワーク環境の説明を受けた。天気が良いこともあり、夏場にビアガーデンとして使用する屋外にでて太平洋を一望して後に。もともとツアー工程に入ってなかったが、『のだ塩工房』に立ち寄り塩作りの作業場を見学。関係者のご厚意に感謝します。震災前はガスで塩作りをしていたが、震災にあい、現在の場所に移る際に、薪で作ることにしたら、塩がまろやかになったとのこと。震災は時に、良い面をもたらすこともあると知った。作った塩を脱水する際、二層式洗濯機を使うらしいが壊れやすいとのこと。久慈市に移動し、市役所でこのツアーでお世話になっている移住コーディネータ兼ジオパークガイドと合流し『小袖海女センター』へ。小袖海岸の海岸線を見るのは初めてで、ジオの荒々しさを感じた。地質、海女漁やあまちゃんにまつわるお話を聞き、合流した市役所でお別れ。『道の駅 いわて北三陸』に立ち寄りお土産を買い、集合場所である八戸駅で解散。道の駅では、琥珀繋がりのリトアニアビールが完売で残念だった。
都内の移住イベントやオンライン越しにお会いすることが多く、ようやくその方たちのホームでお会いすることができた。いろいろな関係者とも交流でき有益な3日間でした。二戸エリアに続き、久慈エリアも訪れてよかった。また何か機会があれば訪れてみようと思う。
いわて移住体験ツアー@久慈エリア PHOTO|kimm_la_kimm