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いわて三陸うみまちJOURNEY

10/26,27に開催され8名が参加。次週も別の移住体験ツアーに参加するが、このツアーの参加者にも同じ人がいるとは驚き。今回のうみまちは、住田町大船渡市釜石市大槌町。次回開催される場合は、別のうみまちで構成される模様。

26日、北上駅に集合し、最初に訪れたのは、住田町にある『イコウェルすみた』。到着すると、他の関係者もお出迎え。そこには宮古市の面識のある移住定住関係者も。想定外の方々を目にし、すこし笑ってしまった。次回に向けての視察とのこと。ここはテレワークオフィスやお試し居住、震災時の仮設(展示向け)が隣接するエリア。ワーケーション、大学生の現地ワークショップ、子供の夏・冬休みの宿題を終わらせるための集中する場(実話)と、使い勝手がよさそう。住田町を中心に隣接する自治体を生活圏と考えるとどの自治体にも40分程度で車で行ける距離とのこと。他に海に接していないが、震災時の仮設対応等、ツアーに参加しなければ聞く機会のない話を興味深く聞いた。役場を車窓から眺めつつ大船渡市に移動。『海の幸ふるまいセンター』でフライ尽くしでボリューミーなランチを頂く。しかも、他の参加者から、食べきれないのでと牡蠣フライを頂く。時間はかかったがなんとか完食。商店街『キャッセン』→『JR BRT大船渡駅』と巡りながら、防災交流センター『おおふなぽーと』で担当者から施設の説明を受けた。第一次避難場所として、備蓄を常態的に保管していたり、外からでも直接施設屋上へ行けるよう幅広な階段を設けてある。もちろん屋上は震災時の津波到達地点より高い位置。隣接する『かもめテラス』で食後のスイーツを満喫。ここでしか販売していないお土産を購入しようとしたが、夏限定で見当たらなかった…。釜石市へ移動し『釜石大観音』へ。震災後に来たときは、修繕中で一番上まで行けなかったが、今回は上から眺めることができた。参道には仲見世もあり大晦日にはかなり賑わっていたとのことだが、昔と比べると人数も減っており、ここの活性化にも取り組んでいるとのこと。宿泊先『釜石ベイシティホテル』にチェックインし、近隣の『情報交流センター』で今回のうみまちの移住定住担当者と交流。参加者全員に対して各自治体がプレゼンするわけでなく、2名1組で4自治体を5分でローテンション。そのあとは自由に席移動してよいとなっっていたが、ほとんどの参加者は私も含めそのまま。もう少し席移動を促してもよかったかも。その後『釜石漁火酒場かまりば マミィ』にて新たな先輩移住者も含めて夕食。ここで食した雲丹ベースの出汁を使った海鮮しゃぶしゃぶ→パスタ→雑炊の流れはかなり満足。ほかにも地酒『浜千鳥』と『浜千鳥 赤』も堪能。移住した方の話を聞くと震災きっかけで縁があったとのこと。選択肢をたくさん持つよりシンプルなほうが、移住の決断が早いかもしれない。夕食交流会後は、宿泊先にもどりこの日は終了。釜石はラーメンも有名で締めに食べに行けばよかったと後悔。

27日、『サンフィッシュ釜石』で朝食を摂るということで、宿泊先から15分ほど徒歩で移動(散歩)。はやり朝は肌寒く、眠気も覚める。ここでは、ブリの解体を説明付きで見学。サクの状態まで成形されたものを各々刺身化し刺身定食のラストピースとして盛り付けをし頂いた。他に焼きホタテ、あら汁も。朝食後は、釜石駅から『三陸鉄道』に乗車し鵜住居駅で下車。『うのすまいトモス』や『いのちをつなぐ未来館』で担当者から震災時のことや復興のことを聴講。当時を振り返ると、色々なことが重なって被害が拡大したとのこと。ラグビーワールドカップの舞台でもある『釜石鵜住居復興スタジアム』に立ち寄ったあと、大槌町へ移動。『シーサイドタウンマスト』は書店、美容室、スーパー、薬局、飲食店当いろいろ入った商業施設で使い勝手が良さそう。車も販売している。『吉里吉里海岸』を散策後、ひょっこりひょうたん島のモデルといわれる『蓬莱島』へ。震災で島へと続く防波堤、灯台や鳥居は破壊され再建されたが、祀ってある弁才天像は多少修復してはいるが当時のもの。何かしらあるに違いない。町を整備するにあたって、防波堤、防潮堤は15mほどの高さが必要と判断されたが、漁師は海が見えないのは困るとのことで、自分たちが居住する場所を15m以上高いところに集団移転して防波堤を低くくする案で纏まったが、10年程度の時間を要したとのこと。10年もあれば人は仮の場所で生活が根付いてしまって戻れない人も出てきたとか。色々考えさせられる話だった。大槌町文化交流センター『おしゃっち』に移動しに昼食。ここは人々が集まりやすいようにと作られた施設で、3階には全国でも珍しい図書館を設けている。書物は重いため通常ではあり得ないとのことだが、町の歴史、文献が津波で壊滅的な被害を受けたこともあり、書物を守るためにしているとのこと。他の自治体にも関係するがここにも震災の影と光に接するブースもあり、担当者から説明を受けた。最後にツアーのアンケートを記入し、集合場所である北上駅で解散。

震災から13年がたちハード面の復興はほぼほぼ終わり、人口減少のなか、ソフト面で町のにぎわいをどう作っていくのが課題と感じた。沿岸に移住する場合は、震災と復興は触れなければならないことで、各自治体のいろいろな思いを知れるツアーだった。

いわて三陸うみまちJOURNEY PHOTO|kimm_la_kimm


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