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中ノ岳遭難について考える その1
8月上旬、越後三山・中ノ岳で遭難があった。 https://mainichi.jp/articles/20190809/k00/00m/040/279000c 地元紙では小さくしか扱われず、また、詳しい内容はわからなか…
標高差60mで山を刻む
低山トレーニングを始めて数年。これまで標高差60mを行ったりきたりすることで心拍数をコントロールしていたが、同じ場所を繰り返し登るのはどうしてもモチベーションが下がる。すでに1500回以上それを繰り返したので、先日から標高差60mごとに地図にマーカーし、高度を上げるトレーニングに変更した。例えば登山口から標高差300mを登ればこれまで行ってきたトレーニングに換算して5回、600m登れば10回とカウ
もっとみる農機具としてのブルホーン
農繁期に備え、農機具(!?)の整備をした。
まもなく始まる田んぼパトロールは1回約10km、1日朝夕2回。田植えする6月から8月いっぱいまで行うルーチンワーク。数年前まで、この作業がイヤでKトラやスーパーカブを使ってとにかく時短に励んでいた。けれど、ある日ふと気づき、この時間をトレーニングにしたらと思い立った。自転車の導入である。
といっても、あまりに時間をかけては無駄が多すぎる。試しにカブと
行動変容は多様であってほしい
困難な時こそ、そのひとの地が出るという。なんらかの危機に直面して、なにか具体的な行動に出るひと、なにかの理論をみつけて右往左往してみるひと、不安をだれかにぶつけてみるひと…ひとそれぞれである。けれど、こんな時こそゆったり構えることも、時に大切だと思う。
というのは、最近よく聞く言葉に〝行動変容〟があるのだが、これに日本人得意の同調圧力が加わると、なにか具体的な行動をしないとダメなんじゃないか説に
今、登山者にできること
新型コロナウィルスが蔓延している。自粛ムードが続き、気分転換に山登りにでも。そう思うひとは多いことだろう。けれど、こんな時こそ、私たち山を愛するひとたちが最重要課題として認識すべきが「山でケガをしないこと」「コロナを出さないこと」だと思う。
確かに、山歩きは気分転換にもよいし、適度な運動は免疫力を上げるためにも効果があることだろう。けれど、仮にこうした状況で、山中で遭難を起こしてしまったら…。世
中ノ岳遭難を考える その2
前回は運動強度の指標であるメッツを導入すれば、現状の体力、トレーニング、ペース配分に役立てることができると書いた。また、中高年・男性は、自分を筆頭に体力と気持ちの間に乖離があり、それが危険に結びついている可能性も指摘した。
2回目の今回は、最終的には「滑落」をキーワードに地図をみながら事例について考えみたい。
◇遭難事例
https://mainichi.jp/articles/201908
中ノ岳遭難について考える その1
8月上旬、越後三山・中ノ岳で遭難があった。
https://mainichi.jp/articles/20190809/k00/00m/040/279000c
地元紙では小さくしか扱われず、また、詳しい内容はわからなかったのであくまで推測の域を出ないのだが、この事例については北アルプス岩稜帯での滑落や富士山での落石とは異なる性質をもっているようで、ふと、この遭難について考てみたくなったのだ。
山の「家」「ヤ」問題
山登りを楽しむひとのことを広く登山者というが、別な呼び方として登山家や山ヤといって、あえて使い分けることがある。
呼び名なんて、別にどーでもよい話ではないかなどと思いながらも、いざ実在の人物を想像しながら2つの呼び名をあてはめようとしてみると…。その呼び名がしっくりくるひとこないひとがいて、であればやっぱり「登山家」と「山ヤ」には歴然とした差があるってことに改めて気づいてしまったのだ。
例えば