「バナナ」と「どのようなバナナ」
まったく初めての習い事として、素描(デッサン)を習い始めました。ようやく2回目。
鉛筆だけで描くわけですが、おっと!という驚きにあふれる3時間です。
物の位置関係や奥行き、素材の色合い、質感や風合い、陰影を、白と黒で表現するって、こういうことなの!というものです。
見ようとすればするほどに、描くことから遠くなっていく。
素描の師によると、目で7割の情報をとらえても実際に絵としてアウトプットできるのは1割くらいなのだそうです。
目で見たことを、言葉に置き換えられてようやく知覚ができる、だから「問う力」が大切。
そのため描き終わると、互いに講評しあう時間を設けるのだそうです。(ここで何を描きたかったのか、どこに苦心したのか、師から良い点、課題点を頂く、基本とても優しい)
"見たままを描けばいい"とよく言われるけれど、
構図や法則性、手法を使って少しウソをつくこともある。
そして、どこまで手を動かせるかで絵の精度が上がり、次の機会にその経験は活きて、描く時間を省略ができる(らしい)。
「バナナ」を描くのは簡単。
みずみずしい、生命力ある、甘そうな香りがしそう等の個性を伝える「どのようなバナナ」を描くのかは、とても難しいんだとおっしゃっていました。
素描教室も本質を問うような場でした。
実際の素描は、生け花などをやった方ならおわかりになると思うのですが、ほとんど師に手直しをして頂くので、それは見事な出来なので、ちょっと掲載するのは恥ずかしいが、ここではあえて!
鉛筆7種類(2H,H,F,HB,B,2B,3B)を使う。
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