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陸上部で跳ぶ・7〜中2、強化指定選手になる。

9月には市内中学校での対抗戦があり、順位を点数化して競う競技会が行われる。そして、10月の大会への支部代表選手の選考会でもあるので、代表選手に選ばれるべく1、2位を目指すこととなるのだが、息子は順当に選ばれて1、2年の走幅跳代表となった。

春の大会が全国へ繋がる入り口だとすれば、秋の大会は「強化指定選手」への入り口だと言える。この大会での8位入賞者は選ばれる可能性が大きいのだった。6Mを跳べる選手はまだ少ないので、息子にもチャンスは大いにあった。はずだったが、決勝に進むことは出来なかった。一進一退。

強化指定選手になるためには「推薦基準」があり、その基準に達していれば顧問が推薦してくれる。そして選考の結果認められれば晴れて強化指定選手となれる。息子の場合は支部大会の入賞は逃したものの、8月の大会で優勝した時の自己ベストがあり、顧問の先生がその記録で推薦してくれたので無事走幅跳の強化選手になれたのだった。

11月には強化指定選手に選ばれた1、2年生の選手たちが一同に会し、結団式が行われた。来年度の関東・全国・U16での入賞者を1人でも多く出す。目標を高く持ち、アスリートとしての自覚や振る舞いを…のようなことを言っていた。(初日は、強化選手が身に付けるお揃いのウィンドブレーカーの上下、リュック、スパッツを購入し、以後大会などでは身につけることとなる。)

冬季強化練習会は12月〜3月にかけて月に2回程のペースで行われた。
練習会初日は、お互いに牽制し合うように無口な選手たちだったが、回を重ねるごとに打ち解けていく様子が見てとれた。練習内容も、種目別ではなく全体練習や他競技の選手とも声を掛け合い触れ合う時間があったりと、そんなゲームのような練習は見ていて楽しいものだった。

ブロック毎に分かれて種目練習が始まると、息子はやったことのない練習メニューに戸惑いがあるようで、見るからにバタバタしている。1年から選ばれている選手、私立中学校で専門的なメニューをこなしていると思われる選手、公立校でも幅跳び専門指導者のいる強豪校の選手などは要領を得ているらしく上手だった。

集まった錚々たるメンバーを見ると、息子のような無名の選手は選ばれることも珍しいのかもしれない。初回の練習会後は、そんな自分に落ち込んだようだったが、与えられた機会を無駄にすることはできないと、黙々と打ち込む姿は見ていてなんとも言えない気持ちになるのであった。

次回は強化練習会の締めくくり、
春の合宿へ参加したお話。

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