ナオ
126頁の読みかけの純文学も
きのこ帝国のチケットも全部どうでもいい
ナオから借りたっきりの大学ノートも
バイト 面接の合否も全部わすれたい
夜の散歩道 街灯が心地いい 寂しくて
ため息は 外気に消え去り 静寂をとりもどす
ああ 何もかもに騙されてきただけ
綺麗な星も 綺麗な声も ぜんぶ マボロシ
いつから狂い始めた日常のエス・オー・エス
完成した そんな気分の我慢の使用方法
どうでもいいくらいで丁度いいよね
だいたい始まりもそこからだったしね
夜の散歩道 街灯が心地いい 似たような
雪の息づかい 聞こえそうな 灯りにこぼした
ああ 何もかもがこんなふうならさ
綺麗な音も 綺麗な髪も ぜんぶ きれい事
126頁の続きに大どんでん返しが
あるとは到底思えない 全部どうでもいい
ナオから借りたっきりの大学ノートには
ちがう世界だと思えるような くせ字 愛しい
***
実家の部屋を整理中に発見した
高校の政経のノートに書かれていた歌詞です
当時 大人になったらいろいろな悩みから解放されて
安定したメンタルで生きていけると思っていましたが
全くそんなことはなく…
***
年が暮れていくなあ
今年はNoteをはじめて いろいろな方の作品に出会い
時に電流が走ったような衝撃を受けたりしました
そして どんな人も 人生 波瀾万丈で
それでも それぞれの持ち場で 自分なりに
生きているのだなあと 感じました
当たり前のことですが
それが なんだか 嬉しかったです
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