無人島
砂糖の瓶をひみつに開けて舌にのせた日の夜
じんわりぬれた無人島になってたちまちと消えたこと
その行方はわたしじゃないそんな気がしたの
お母さんはやく帰って おなかがすいたよ
花束をよくもらってきた 赤・黄・むらさき...でも
ため息をついてビニールに詰めてぐしゃぐしゃ潰してた
真夜中のソファにもたれて窓のそとを見てる
お母さんいつも寂しそう いっしょにねむろうよ
甘い匂い胸いっぱいすいこんで瞳閉じていかないで
もういかないで私のことをみて
性欲をまき放つ下劣なおとこの声を聞くたびに
あの日のことを思い出す 口をゆすぎたい
気まぐれな人の愛情 信じるたびに壊れる
お母さん何処にいるんだろう はらがへったよ
あーはらがへったよ