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銘柄分析 コーエーテクモHD(3635)
今回は、日本の大手ゲームソフト開発会社のコーエーテクモHDを分析します。
2009年にコーエーとテクモが統合して誕生しました。
歴史シミュレーションゲーム「信長の野望」「三國志」シリーズ
![](https://assets.st-note.com/img/1717835274738-wTeOkvdCXz.png?width=1200)
アクションゲーム「三國無双」「仁王」シリーズなど、人気タイトルを多数手掛けています。
主に家庭用ゲーム機やPC向けのゲームを開発・販売し、
海外展開も積極的に進めています。
最近、株価は低迷していますがNISA成長投資枠で購入している銘柄なので、
将来性について分析しました。
今回もExcel株投資の手法を参考に分析していきます。
分析グラフ
![](https://assets.st-note.com/img/1717835700099-DOaNASGgtr.png?width=1200)
グラフの元になったデータ
![](https://assets.st-note.com/img/1717836180627-80LYTm7LQ2.png?width=1200)
成長性
![](https://assets.st-note.com/img/1717836330243-IWleWFSABP.png?width=1200)
3期平均:売上成長率 7.36% 経常利益 -5.3% 1株利益 -10.8%
正直パッとしません。
今年度の営業利益は前年比27.2%減。
これは、販売費および一般管理費の増加が主な要因であり、
新作ゲームの開発やマーケティングにかかる費用が増加したためです。
また、23年度中に発売を予定していた三國志8リメイクの販売延期もありました。
![](https://assets.st-note.com/img/1717836507986-f5gyT6GDSS.png?width=1200)
1株益の減少について
販売費及び一般管理費の増加、為替リスクや
5月20日に新株発行のIRもあり、その影響もあり減少していると思われます。
https://www.koeitecmo.co.jp/ir/docs/ir6_20240520_3.pdf
![](https://assets.st-note.com/img/1717847894194-p2zZVxKsjR.png?width=1200)
収益性
![](https://assets.st-note.com/img/1717837983017-EL1vTFI8co.png?width=1200)
営業利益率 33.33%
ROE 17.16%
過去最高売上 経常益 最終益 共に最近更新しています。
これは、コロナ禍で巣ごもり需要で、ゲーム業界全体に追い風が吹いていたことが影響しています。
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24年3月決算は、四季報予想に大きく届きませんでした。
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6月発売の四季報で25年3月予想を改めて確認したいところです。
![](https://assets.st-note.com/img/1717839129245-2IkLoTwExd.png?width=1200)
他社に比べて、概ね良い数字だと思います。
割安性
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PERは、14.7と安値平均よりも安い現状です。
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![](https://assets.st-note.com/img/1717840115270-TtH6CboEx4.png?width=1200)
安全性の確認
![](https://assets.st-note.com/img/1717840436103-hVdeWmNrrx.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1717840480225-fmAvzcEzpf.png?width=1200)
財務面では安全といえます。
大化け性の確認
![](https://assets.st-note.com/img/1717840638229-OcgdLidx7p.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1717840707732-iYjNfoJ8X0.png?width=1200)
増益率から目標PERが16と算出。上昇率14.8%と弱い。
過去最高PERは、コロナ禍で引きこもり需要があったので
そこまでは難しいと思います
ゲーム好きの私が感じているのですが・・・
最近、コーエーテクモHDをはじめゲーム業界全体の動きが鈍いんです。
チャート
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ここ数年でも底値圏です。
コロナ前に戻ったといったところでしょうか。
![](https://assets.st-note.com/img/1717847488365-SWV0l0rifW.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1717847588722-toT4RakLWn.png?width=1200)
25日移動線上にあります。
1400前後で、ヨコヨコを希望しますが、
1200円を割れる様なら、どこまで行くか・・・
ゲーム愛好者的視点
ここからは、コーエーテクモHD(コーエー時代を含む)を追い続ける
愛し続けること37年
就職試験も受けました。落ちましたが😅
愛と主観バリバリの分析を行なっていきます。
投資は自己判断ということは前提で、お付き合いいただけたら幸いです。
上方修正の可能性
根拠① 海外比率増と為替レート10円の差
![](https://assets.st-note.com/img/1717848251677-Nfy1cQYvC9.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1717848318134-uxho8e7g2y.png?width=1200)
海外比率を伸ばす。前期67%→77.6%
想定為替レート145円だが、現在1ドル155円前後。
根拠② 売上増の可能性
少なく見積もって3つあります。
『Rise of the Ronin』
『三國志8リメイク』
『ジョッキーゲーム』
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国内外のレビューサイトで高得点を上げている『Rise of the Ronin』が、
現在のところPS5独占ソフト。
今後、Steamをはじめ他機種への移植が想定される。
売れ続けている現状からも、他機種への移植で売上増が見込まれる。
発売延期されている三國志8リメイクも今年中に発売される。
![](https://assets.st-note.com/img/1717848904370-ms7clJaKnA.png)
定期的に発売している競馬ゲーム
『WinningPostシリーズ』からジョッキーゲーム発売の可能性。
![](https://assets.st-note.com/img/1717849472280-pkls4ZGLko.png)
2017年9月以降ジョッキーゲームは発売されていない。最近、JRAがG1の際にジョッキーにカメラを付けてジョッキー目線のレース映像を配信しており、人気を得ている。WinningPost最新作では、このジョッキー目線のレース映像を見れる。
![](https://assets.st-note.com/img/1717849376062-Ow3EwniCQi.png?width=1200)
ジョッキーゲームはこれまで、
テクモの『ギャロップレーサー』が一歩抜け出た存在だった。
それを追う形でコーエーが『ジーワンジョッキー』を作成。
テクモを買収したことで、ジョッキーゲームはコーエーテクモHDの独占状態。
毎年+αの改修版のWinningPostが6万本売れています。
久しぶりのジョッキーゲームとなると、ギャロップレーサーファンも取り込んで、20万本は売れるかと・・・
根拠③ 各社 任天堂の次世代機の発表待ち(Switch2(仮称))
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ゲーム会社全般に言えることなのですが、PS5専用以外の新作発売予定が少ない。
明らかに、スイッチの後継機に向けて開発をシフトしている。
スイッチの詳細が明らかになると同時に、各社新作タイトルの発表ラッシュが来ると考えられる。
![](https://assets.st-note.com/img/1717849936435-JNITd7Nd3c.png?width=1200)
これまでと異なる、新規タイトルを開発する部署を立ち上げており、期待大。以上の3つの根拠により、売り上げ増や上方修正があると予測します。
Summer Game Fest 2024(6月8日)
コーエーテクモHDは新作を発表しませんでした。
その前に、2025年 真・三国無双の新作を発表しています。
独自の強み
様々な企業とコラボしてきた実績
1.無双シリーズ
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2.高難易度アクションゲームでもコラボ
![](https://assets.st-note.com/img/1717850857668-Hy4bw8QLfa.png?width=1200)
上記の様に、バンダイナムコ、任天堂、スクウェア・エニックス、アトラス、セガと自社の開発ゲームに他社が乗っかるコラボを実施しています。
他社では、中々見られない特徴です。
3.AIを使ったアルゴリズムの作成
看板タイトルの『信長の野望』や『三國志』は、最近は対CPUとの戦いです。
そのため、人に近い考えで動く様にAIを20年以上前から取り組んできました。
最近のAIの目覚ましい進化により、この部分の開発時間やコストの削減が図れると想像できます。
配当利回りと株主優待
他社と比較して、PERも低く配当利回り3.5%と良いです。
また、他社にないサービスとして株主優待があります。
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新品ソフト40%off
会社が指定したソフト(概ね前年発売ソフト)が40%off
で購入できます。
昔、KONAMIは発売日にソフトをプレゼントしていた様ですが
今は無くなっています。
ゲーム会社で、優待があるのはコーエーテクモHDくらいです。
※バンダイナムコをゲーム会社とすれば、バンナムも優待あります。
株主思い
![](https://assets.st-note.com/img/1717851742666-OAbU0oIY0t.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1717851677066-1cqNmuu4Hd.png?width=1200)
これまで、自社株買いや分割を頻回に繰り返し
株価対策を意識した、決算資料説明会資料。
成功と失敗を通して成長という言葉に、曹操の様な気概を感じる。
歴史を題材にしている会社だけあるなと、好感を持っています。
まとめ
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良い点を概ね語ってきましたが、
特に気になる不安点を2つ。
不安点①
中国リスク
三國志や三國無双など、中国題材のゲームが多く
中国でも人気があります。
中国政府のゲーム禁止令や経済悪化で、株価も売り上げも
乱高下します。
不安点②
創業者夫婦が70代半ば
この会社は、襟川夫婦が創業・拡大させて会社です。
襟川陽一(シブサワ・コウ)は、1978年にコーエー(現コーエーテクモ)を設立。歴史シミュレーションゲーム「信長の野望」シリーズで成功を収めました。
彼の妻、襟川恵子は、同社の共同創業者であり、女性初のゲームプロデューサーとしても知られています。
奥さんが、旦那にその当時高価だったパソコンをプレゼントしたところから、始まっています。奥さん自身が有名な投資家で、本業以外の利益を奥さんの投資能力で増やしています。
その昔、孫正義さんが大学生の時にコーエーでバイトしていた話は有名です。
襟川夫婦から孫くんと呼ばれる孫社長。
いずれ、朝ドラか大河ドラマになる夫婦だと思っています。
賢い2人なので、次世代へと権限の意向を図ってはいる様です。
![](https://assets.st-note.com/img/1717852549664-KJPuv6fl72.png?width=1200)
襟川陽一さん自身、未だに自社他社問わずに朝から晩までゲームして
アンテナを張っている人です。
ソニーエンターテイメントの『Ghost of Tsushima』をやって
![](https://assets.st-note.com/img/1717852929908-q8m0jZlZCK.png)
なぜこの様なゲームを自社で作れなかったかと嘆いたという話を聞きました。
そこからできたのが、『Rise of the Ronin』と言われています。
![](https://assets.st-note.com/img/1717853120162-ZvtdBJIeCS.png)
贔屓目が凄すぎて、参考になったか分かりませんが
襟川夫婦ある限り安泰と思える会社です。
様々なイベントで、襟川陽一さん本人の話を聞いたことがありますが、
物腰柔らかで、人との出会いや縁を大切にする方だと思いました。
それ故の、他社とのコラボだと感じました。
自分と妻の成長投資枠に100株ずつ持っている銘柄です。
年に一回、横浜で株主総会に参加して中華街でデートすることに
しました。
今年は、仕事の都合で行けませんが、
いつまでも売らずに持っていようと思っています。
ちなみ、私は1606円 妻は1661円で買いました。
目標株価近辺ですね。でも、任天堂の発表後からが勝負と思っています。
いつか、各ゲームと思い出なんかも記してみたいと思いました。
分析というより、好き故の希望的観測を述べました。
この熱量を、次に発揮できるか不安ですが興味を持った会社を
分析していきたいと思います。
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