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【絶対絶命!?】片目が失明しそうになったら、あなたならどうする?【片目でリハビリイラスト挑戦記録】

片目が見えなくなりかけました

タイトル通りですが、少し前に片目の網膜に異常がありまして緊急検査と治療をいたしました。

幸い処置が早かったのと(会社をすぐ早退して一番早く見てもらえる病院へ)幸運だったのと(目の不具合が絶妙な個所だったので失明しなかった)色々あって今は7割くらい見えています。

そんなことがあったら、皆さまどうされますか?

「もうだめだ・・・イラストレーターとしてやっていけないかも」
「涙しか出てこない!なんで私が!?」
「このまま見えなくなったら、仕事できなくなったら・・・」

そんな風に考えてしまったりするでしょう。
が、わたくしは違いました。

「片目が見えないくらいなに?眼帯のキャラクター作って片目のイラストレーターとしてデビューしてやる!!」

と豪語した後に治療中にも関わらずそれこそ眼帯(海賊みたいなのではなく病院でもらう白いやつですが)したまま液タブへ向かいました。

そして描き始めたのでございます。安静にしていろと言われたのに。笑

描いたラフがこちら▼


片目でリハビリイラスト(ラフ)

ほら見ろ!描けるだろう!!とわたくしは良い気になって「SNSに投稿して片目で描いたってのを公表しよう!そしたら同じく片目に障害がある人や他にも何かの理由で絵が描きづらい人の希望になるかも!」とSNSに投稿をいたしました。

それが、約2週間に渡る「片目でリハビリイラスト」シリーズの始まりでございました。

ピンチはチャンスを体現する

わたくしはいつも「ピンチの時こそチャンスが転がっている!」と申しております。それを証明する良い機会【チャンス】だと思ったのです。

目が見えなくなりそうなのに、でございます。

とんでもメンタルなわたくしは、「私なら見えなくなったりしない。根拠ないけど絶対大丈夫だし治るから平気。」と決めてかかり、それよりもどうしたらこの企画が同じく障害に苦しんでいる人などに届くか?を考え始めました。

まず、Xに課金しました。

「え、なんでよ?」と思われたかも知れませんが、Xは無課金だと140文字しか書けないのでこの企画をするにあたって色々書きたい事が全然書けなかったからでございます。

そうして長文ポストができるようになったので色々書きたい事を綴りました。目は痛かったし頭痛もしたし白い画面は眩しくて見れませんでしたが、画面を紺色っぽい設定にして時間をかけて文章を作成いたしました。

すると、いつも仲良くしてくださっている絵師さんやクライアント様から応援のメッセージが続々と届き、さらにはDMでもお声がけ頂いたりとかなり反響がございました。

更には不幸中の幸いとはこのこととばかりにフォロワーさんも少し増えましてございます。困ったときや落ち目のときに繋がってくださる方と言うのは貴重です。素晴らしい繋がりが増えました。

そして、「片目でもリハビリでこんなに描けていますよ!」と自慢げに投稿を始めたのでございます。

何度も申し上げますが、片目失明の危機の最中です。


片目でリハビリイラスト(線画WIP)


片目でリハビリイラスト(着彩WIP)


片目でリハビリイラスト(キャラ着彩)
片目でリハビリイラスト(背景)

普段の倍くらい時間がかかりました。それに目も当然しんどいです。さらに頭痛や吐き気も時々ありましたが、描き続けました。

毎日少しずつでも描き進めて、上手くデッサンが取れなかったり片目のままだとどうしても歪んでしまうのでまだ半分以上見えてない目を時々使ってバランスを取りながら、本当に亀の速度で描いていきました。

キャラの着彩を始めた辺りから、目がだんだん回復。眼球の中の血で視界が悪かったのが少しずつ見える範囲が増えてきました。その血と血の合間から見つつ、描き進めました。

頭痛は薬で治まると分かり、吐き気は食べなければ大丈夫。1時間に1回を目安に目を休めながら、毎日2時間くらいずつ描きました。

そう。とにかく「描き続けた」のです。

恐らく普通の精神力だと3日くらいでギブアップするでしょう。

妊娠出産経験がある方は少し分かると思いますが、こんな状態が何カ月も続くの・・・?と思っても、お母さんは子供の為に頑張れますよね。

わたくしにとっては、イラストは子供と同じなのです。

諦めることができない、大切なものだったのです。

ピンチをチャンスに変えるべく、とにかく描き進めていきました。
そして、完成させたのです。


片目でリハビリイラスト(完成版)


希望と勇気は誰にでもある

今回の「片目失明の危機事件」はわたくし史上2番目にピンチと言える事態でございました。

1回目は他の記事にも書いておりますが呼吸器の疾患で死にかけたので、その時よりはかなりマシでございます。

ですが、イラストレーターとして考えると相当のピンチでございました。片目では趣味では描けても遅いので仕事で描くには相当訓練がいると考えられたからです。

ですが、悪いことを考えても、良いことを考えても、結果は変わりません。なら、良いことを考えて今を楽しむのが正解です。

わたくしのメンタルがダイヤモンドで強いからできたんでしょう?と思われている方も多いと思います。確かにその一面もございます。

ですが、火事場の馬鹿力という言葉がある通り、誰しもが秘められし強さをお持ちです。わたくしが特別なのではなく、火事場にしか発動しない力を常日頃から使う訓練をしているだけでございます。

それは誰にでもできること。

あなたもこの程度の勇気はお持ちです。希望は差別なく皆に存在するのです。ですから、少しだけ訓練すれば誰でもこういった行動は取れるのです。

今もし、あなたが勇気や希望が見いだせないのでしたら、きみおりにご相談下さい。どんな状況でも大逆転は可能です。命尽きるまでは。


チャレンジのお礼とこれからについて

末尾の項となり恐縮ですが、この度の「片目でリハビリイラスト」のチャレンジに応援のお言葉やXのフォロー、DMでのご心配の声、そしてイラストへのたくさんのいいねとRPありがとうございました。

こんなに素敵なフォロワーさん達に恵まれているのだな・・・と改めて感動し、心から感謝しております。

こちらのイラストは描き上げるのが当初の目的でしたが、かなり奇跡的なスピードで目が回復していったのも手伝って、調子に乗り(笑)イラストコンテストに応募までしてしまいました。

案外よく描けたのと、こんな時だから哀しいテーマのイラストになったのですがそれが逆にピッタリだったので途中からイラコン向けにサイズ変更などして仕上げました。

受賞とかそういったことは最早二の次で、応募できた時点でわたくしのなかでチャレンジは完結しました。受賞できたらもちろん嬉しいですが、いつも言う通りお金と一緒でそういったものはオマケ要素でございます。

「片目が見えなくても描けた」事実と、「イラコンに出しても恥ずかしくない作品になった」ということ。それがすべてです。

9月23日からイラストレーターとして復帰致しました。

早い復帰に驚かれた方もいらっしゃいましたが、この強靭なメンタルと前向きな思考、そして積極的な治療とできる限りのことをした結果、2週間ちょっとで7割見えるようになりました。

今もまだ後遺症は残っています。

ですが、それがなに?という気持ちです。

だったら「片目の後遺症も何のその!活き活きとイラストを描くアラフォーイラストレーターきみおり」として売り出せば良いだけ。

短所は見方を変えれば長所とまではいかなくても、克服はできるもの。わたくしはこの経験をも活かし、これからまだまだ活躍していくつもりです。

あなたは両目とも問題なく見えますか?
見えているなら、わたくしより一歩リードしておりますね!でもわたくしは負けません。どうぞ後ろにお気を付けくださいませ。すぐに追い越して見せましょう。

この記事で勇気と希望を思い出すきっかけになりましたら嬉しく思います。


↓ このアカウント(メイン垢)で挑戦していました。
  #リハビリ #リハビリイラスト などで検索できます。


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絵師専属メンター きみおり
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