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【なぜファンを増やしたいの?】目的と手段が逆転している人多数!【要注意】

ファン化ってなに?

よく耳にいたしますファン化。

こちら意味を検索いたしますとさっくり「既存の顧客を、よりエンゲージメント(つながりの度合い)の高い顧客=ファンに育てること」と出てまいりました。

こちらを読まれてどうお感じになられましたか?
ちなみに、わたくしの感想は「なんかヤダ」でございました。

ファン化する意味についてもさらに調べますと「安定的な収益の確保に役立つ」「類似層への認知拡散、ファンの更なる育成が可能になる」等など。

こちらは読まれてどうお感じになられましたか?
ちなみに、わたくしの感想は「なんかもっとヤダ」でございました。

わたくしは普段Xやstand.fmで絵師さんのご相談を受け付けているのですが、そこで以前ファン化について発信いたしました。

その時にも「ファン化して収益化頑張りたい!」という方や逆に「ファンって自然となってもらうものじゃないの?」という方も多くいらっしゃいました。

ご感想は良いのです。どんなご感想でも。良いのですが、それをそのまんま何も考えずに「現実世界」まで持っていっている人が散見されます。頭の中のことをそのまま実行してしまっているのでございます。

今回は昨今よく耳にいたします「ファン化」について、その目的と手段が逆転したまま突っ走っている人々に向けて語らせていただきましょう。


あなたは誰のファン?

まず、ファン化云々の前にあなたは誰のファンですか?推しはいますか?誰かのファンであったなら、なぜその人を好きになったか覚えていますか?

ビジネスの世界では意図的にファンを作る方法としてファン化の仕方といった情報がたくさんございますし、それを教えてお金をもらっている方もみえます。

ですが、本当はそんなに難しいことではないのです。

あなたがファンになった理由を、あなたも誰かに提供できれば、ファンになってもらえます。ただそれだけ。

推し活なる文化は今や当たり前の時代で、以前までは「オタク」として何だか表立ってやってはいけないような雰囲気があったのに、今は推し活をしてない方が遅れてる~みたいな空気でございます。

ファンになるというのが当たり前になった時代。それは昔からそうなのですが、オープンになって、市場が広がり、世間に受け入れられる時代がきました。

言い換えれば以前よりファンになってもらうハードルが下がったのです。

もし、ファンになってもらいたいと思うなら、まずはあなたがファンになった理由を考えてみましょう。それが何よりの参考材料でございます。


ファン化の目的が手段になっている人

この記事のタイトル回収になっておりますが、絵師の皆さまにとってファン化の目的とはなんでしょうか?

先に記載しましたようなビジネスライクな考え方ですと「イラストを売るため」にファンになってもらう、ということになりませんか?

でも、それって手段ですよね?

わかりづらいので別の例を挙げますと、
女性が「働きたくないから」と条件にあった人と結婚したとします。それって、その男性と一緒になりたいんじゃなくて、ただ「働かないため」の手段として結婚していますよね?

ちなみにこれが駄目なわけではありません。

お見合い結婚は離婚率が低いと言いますし、お互いに結婚してからパートナーシップを深め合って愛し合えば良いのではとも思われます。

ですが、この女性の場合はそれも難しいと思われませんか?

だって、「働きたくない」を理由として結婚するような人です。人間性が乏しく、全然愛を感じません。

絵師にとってのファンとは本来「自分の絵を好きになってくれた人」でございます。なのでファン化は「自分の絵を好きになってもらうこと」ではございませんか?

「絵を売りたいからファンを作りたい」と「自分の絵を好きになってくれる人を増やしたい」では全然マインド(心の)部分が違います。

ここ!この部分が目的と手段が逆転しているのです!!

「目的」はあくまでも自分の絵を好きになってもらうことであって、絵を買ってもらうことではないはずです。

絵を買ってもらう「手段」として、ファンの方々にセールスする(SNSで呼びかけたり、売っていることをお伝えする)というのは正しいです。でもこれは「目的」ではなくて、ファンになってもらった”後に”絵を売る「手段」ですよね?

絵を買ってもらうこと自体が目的なら「自分の作品でなくても良い」ことになります。AIで生成した絵でも、他の人が描いた絵でも。売上が立てばそれでいい。それではイラストレーターではなくて画商と同じになってしまいます。

ファン化は絵を売るための行為ではない、というのをまず改めて認識していただけたらなと思います。


きみおりの場合

イラストレーターきみおりも、ファンになってもらうのは自分の絵を好きになってもらいたいからで相違ございません。見ていただいて、楽しんでいただいて、感想もいただいたり、そしてご依頼もいただけたり。

本当に嬉しいし、純粋に楽しいです。それが本来の「ファンができる」という現象。

ファン化、という言葉もあまり好きではございませんし、「ファン」はなった本人が言うことで他人が言うことではないと思われますので「化」というのもおかしい気もいたします。

それではnoteで活動しています絵師専属メンターきみおりとしてはどうでしょうか?なぜファン化したいのでしょう?

有料記事を買ってもらうため?いいえ、違います。わたくしは目的と手段を勘違いはいたしませんよ。

絵師専属メンターとしては「機会損失を防ぐため」が目的でございます。

どういうことかと申しますと、何回か言われたのです。「きみおりさんをもっと早く知っていたら相談できたのに」「きみおりさんの記事を読んでいたら騙されなかったのに」・・・・

それを聞いて「もっと早く届けていられたら」と悔しい思いをしてまいりました。わたくしは基本発信を無料でしていますので早く知っていただいたところで1円も金銭面で得はございません。

でも、その人の助けになれたはず。

人は何かを得るより、与えるときに幸福を感じる生き物なのだそうです。

仏教では托鉢のときに(お坊さんがお椀をもってお布施をもらい、お経を唱えるあれ)貧しい人からもらうようにと言われるそうです。それは、何かを「与える」ことができるという幸福をその人に恵むという意味です。布施は決まりがないので米粒一つでも自分のできる範囲で良いので、誰でも「与える」経験ができるのでございます。

わたくしの発信が助けになれた、参考になった、お気持ちを動かされた、そんな人たちがいたのなら、何か与えることができたならば、”わたくしが”幸福なのです。

なので目的は「きみおりと少しでも早く出会う機会を、一人でも多くの人に与えたい」=(きみおりと出会えないという)機会損失を防ぎたい、でございます。

だから、ファンを増やして認知を得たいのです。

フォロワーさんが増えれば、見てくださる人も増えるはず。発信を見てもらえるように工夫すれば、気が付く人も増えるはず。ファンが増えて考え方が伝われば、わたくしのように強いメンタルを持つイラストレーターさんが増えてくるはず。

かなりナルシズムな考え方に思われるかもしれません(笑)。でも、言語化するとそうなので致し方ありません。ご不快に思われましたらごめんあそばせ。

目的が本来手段である「儲かるから」や「有名になりたいから」よりずっと善良であり有益であることだ、とわたくしは思います。


あなたの目的を見直してみて

ファン化のことをビジネス用語で教育という人もいます。この言葉は使わないほうが良いと以前アドバイスをいただき、一切やめました。ですが、ファン化というのも最近はこのようにあまり良い響きではなくなってきております。

ファンになってもらう目的、あなたはどうでしょうか?

ビジネス的なことを考えますと当然収益は大切です。まずは自分が豊かでないと人を豊かに幸せにしていくことは難しいので、それは悪いことではございません。

ビジネス書にもファン化についてはよく登場いたしますし、それが悪いとか良いとかそういったことではないのです。そういう仕組みがあるんだというのは知識として知っていて良いですし、使って良いのです。

ですが、まず「心在りき」であるのを忘れないでください。

ファンの語源は「ファナティック」=「熱狂的な」という意味です。熱に狂うくらいに好きになってもらう。その思考停止の様を自分の良いように利用するのはやめましょう。

そのくらい大きな愛を向けてくださるのなら、こちらも同じくらいの熱量で応えて差し上げましょうよ。どうかあなたまでその熱に狂わないでください。

この記事を読まれたら、ぜひあなたがファンになってもらいたい理由を考えてみてください。その「目的」はなんですか?

よろしければ、コメント欄に書いてみてください。


最後までお読みいただきありがとうございました!

ご共感いただけましたら、ぜひXやLINEのフォローやお友達登録をお願いいたいします。あなたの機会損失を防げたら嬉しく思います(^^)
(意訳:ファンになってね💛)










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絵師専属メンター きみおり
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